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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第六話 信の誓いその一

                   第六話  信の誓い
 響鬼達は宗朗達と共に徳川慶彦の下に向かう。彼の居場所はというと。
「学校なんですね」
「うん、そうなんだ」
 宗朗は先頭をいっている。その中でだ。自分の後ろにいる明日夢に話した。
「僕達も学生だからね」
「そうですか。実は」
「明日夢君もだね」
「はい、そうです」
「僕も一応師範代だけれど学生でもあるから」
 それでだというのだ。
「学園生活も楽しんでるよ」
「実は私と同じクラスです」
 半蔵がここで衝撃の事実を語る。
「姫様も一緒ですよ」
「あまりいたくないクラスだな」
 桐矢は千姫を見てすぐに言った。
「どうもな。何かと騒動を起こしそうだ」
「失礼な、私はそんな」
「自覚しておらぬところが厄介なのじゃ」
 幸村は桐矢についた。それでだった。こう言ったのだった。
「全く。高飛車で金遣いは荒く」
「服部さんはそのクラスで何をしているんだ?」
「学級委員です」
 半蔵はそうだと話す。
「それとこの武應学園塾の風紀委員長も務めています」
「風紀委員長としてもな」
 桐矢は半蔵の話を聞いてまた述べる。
「今一つ頼りないか」
「うっ、何故そんなことを言うのですか?」
「思っただけだったがまさか」
「確かに私は幸村殿や千姫様程強くはないです」
 彼女の話を聞いて響鬼達はその二人が侍としてはかなりの戦闘力を持っていることを悟った。それは気配からもかなりわかることだった。
 そうした話をしてだ。さらにだった。
 半蔵はだ。響鬼達にいささか必死の顔で話した。
「ですがそれでも」
「半蔵の悪口は許さないわよ」
 千姫はこれまで以上に強い声で桐矢に話した。顔だけでなく身体も桐矢に向けてだ。そのうえで咎める顔になり顔を突き出して話すのだった。
「私への悪口も許さないけれど」
「半蔵が貴女の家臣だからか?」
「家臣でもあり友達よ」
 そうしただ。かけがえのない存在だというのだ。
「その半蔵の悪口を言うことは絶対に許さないわ」
「姫様、そんな」
「この人達はいい人達が多いみたいだけれど」
 それでもだとだ。千姫は桐矢を見て話す。生徒会長室に向かって歩きながらそのうえでだ。千姫は後ろ向きになって歩きながら桐矢に話してきている。
「この桐矢だけは違うみたいだから」
「まあそんなことは言わないでくれよ」
 響鬼が微笑んで両者の間に入って述べた。
「京介も付き合ってみればそんなに悪い奴じゃないからな」
「そうかしら」
「人間っていうのはあれだよ。少し付き合っただけじゃわからないものだからな」
「少しではなのね」
「場合によっては何年も付き合っても中々わからなかったりするんだ」
 そうだともだ。響鬼は微笑んで話す。
「そういうものだからな」
「随分と人生経験があるのね」
 千姫もそのことはわかった。響鬼について。
「やっぱり多くの戦いを経てきてなのかしら」
「戦いもそうだし後は」
「後は?」
「多くの人とも出会ってきたからな」
「出会いもなの」
「出会いもあれば別れもあった」
 それもあったとだ。響鬼は今度は少し寂しげな顔になって述べた。
「そういうのを経てきてなんだ」
「響鬼さん、貴方はどうやら」
「どうやら?」
「最初に御会いした時はわからなかったけれど」
 響鬼の話をだ。そのまま言った形になった。
「喜びも悲しみも経てきたのね」
「そうなるかな。生きてきたからな」
「鬼として」
「そう、生きてきたからこそ」
 そうだとだ。響鬼に話すのだった。 
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