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スーパー戦隊総決戦

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第五話 生きていた者達その四

「レオナが私達の指揮官だからね」
「レオナって誰?」
 範人がそれに問うた。
「とりあえずボウケンジャーの仲間なのはわかるけれど」
「俺達に色々とアドバイスしてくれる存在だ」
 映士はかなりわかりやすく表現した。
「そういう女の子なんだ」
「あの時一緒にいたのは先生だけだったからな」
 番は少し残念そうに述べた。
「だからわからなかったが」
「しかし本当に色々な組織があるんだな」
 翼はこのことをあらためて認識した。
「俺達じゃ父さんと母さんがそれだけれどな」
「私達の場合は爺やさんかしら」
「あの人指揮官だったのか?」
 茉子の言葉に千明が問うた。
「丈瑠がそれじゃないのか?」
「殿様だからね」
「本当に組織によって違うな」
 宝児も唸る。
「指揮官だけじゃなくな」
「その通りだな、全く」
 スモーキーが出て来た。
「賑やかになり過ぎて何が何だかわからなくなってきたぜ」
「全くでございますよ」
 マンドラゴラもいる。彼等はヒカルの周りを飛んでいる。
「僕ちん人が増えてとても楽しいです」
「楽しいことはいいが何かわからなくなってきたぜ」
 走輔は首を傾げさせていた。
「何か他にも出て来そうだしな」
「それはもう決まってると思うわ」
 その彼に茉莉花が述べてきた。
「何かゲキレンジャーの人達もいるっていうし」
「おっと、そうでしたっす」
 連がその名前を笑顔で思い出した。
「あの人達もいたっすよ」
「やっぱり数多いですね」
 鉄幹もこのことを強く認識した。
「これだけの数がいればかなり大丈夫ですね」
「そう思うよ。僕達だけじゃない」
 ヒカルが爽やかな笑顔で語る。
「そのことがとても有り難いよね」
「さて、それじゃあ皆な」
 走が明るく周りに話した。
「ガオズロックに入ろう」
「この数だと少し狭いかも知れないけれど」
 冴はこのことは多少残念そうに述べた。
「けれどお茶とかは出せるから」
「紅茶がいいな」
「おい、御前が言うな」
 草太郎に海が言う。
「俺はコーヒーだ」
「いや、俺は紅茶の方が」
「まあ皆これから宜しくな」
 岳も一同に告げる。
「激しい戦いになるのは間違いないがな」
「しかし。適の顔触れはだ」
 月麿はその首を傾げさせながら呟いていた。
「あまり賢そうな面々がいないな」
「っていうか殆どいないんじゃ?」
 早輝もそれは言う。
「ガイアークとか見ていたら」
「ガジャにシズカもいるからな」
「あの面々も確かにな」
「あまり賢くなさそうね」
 大翔も美羽もこのことはもう見抜いていた。
「他の面々のことを聞いていてもだ」
「何か間違えて悪事を働いているみたいな面々ばかりね」
「とにかく中でお話しましょう」
 テトムからも話してきた。
「ゆっくりとな」
「ああ」
「それじゃあ」
 こうして彼等はガオズロックの中に入った。岩の世界で澄んだ水鏡もある。皆その水鏡を囲みながらお茶やコーヒーを飲みだ。あらためてこれからのことを話し合うのだった。
「それで結論としては」
「貴方達も私達と一緒に」
「それはもう決まってるけれどな」
 走はにこりと笑ってアスカに話した。
「聖杯を守ろう」
「はい、それでは」
「それでなのですが」
 ここでさくらが腕を組んで述べてきた。歩きながらである。
「彼等の中には明らかに聖杯が目的ではない面々も多いですが」
「そういえばだ。言っていたな」
「そうですね」
 大翔とヒカルも言う。
「オルグの世界がどうとかな」
「ガイアークも似たようなことを言っていましたね」
「そういえばヴァッフォ達もいるし」
「サキュバスもいるわよ」
 らんると小梅もそれぞれ自分達の相手について話した。
「あの連中が聖杯とか興味があるとは思えないし」
「とりあえず犯罪には興味がなくなったみたいだけれど」
「インフェルシアの方は何て言ってるんだ?」
「ああ、連絡したら今からこっちに来るって言ってる」
 魁が翼の問いに答えた。 
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