| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

オズのヘンリーおじさん

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第七幕その十

「そんな中にいるみたいだよ」
「けれどオズの国だとね」
「全部現実だな」
「そうよ」
 実際にというのです。
「オズの国だと。それで外の世界でも観光名所だとこうした遊びはね」
「結構ありますよ」
 恵梨香が答えました。
「こうした水路や川が多い街ですと」
「そうよね」
「ですから夢じゃなくて」
「現実よね」
「はい」
 まさにというのです。
「こうした遊びも」
「そうなのよね、カンサスではなかったから」
「ヘンリーさんはそう思われてるんですね」
「そうなのよ、今もね」
「エメラルドの都の村でもですね」
「水路とかない」 
 そうしたというのです。
「のどかな村で」
「そこで毎日畑仕事をしておられて」
「舟遊びもしないから」
 だからだというのです。
「こう言うのよ」
「そうですか」
「けれどオズの国も広くてね」 
 そうしてというのです。
「色々な場所があるから」
「だからですね」
「色々巡っても」
 そうしてもというのです。
「いいと思うから」
「今回も案内させてもらいましたね」
「そうよ、むしろ私はね」
 ドロシーは自分のお話もしました。
「あちこちにね」
「冒険に行かれてますね」
「オズの国のあちこちにね」
「そうですよね」
「もうね」
 それこそというのです。
「オズの国で行ってない場所は少ないわ」
「そうなっていますね」
「地下にもお空にも海にも行ってるから」
 だからだというのです。
「もうね」
「行っていない場所は少ないですね」
「そうなっているわ」
 実際にというのです。
「もうね」
「全部踏破は」
「それは無理ね、オズの国は常に変化していっているから」
 だからだというのです。
「新しい場所もいつもね」
「生まれていますか」
「そうよ、オズの国は常にね」
 まさにというのです。
「変化して誕生しているから」
「踏破はですね」
「出来ないわ、けれどそうした国だから」
「いいんですか」
「だっていつも新たに行ける場所があるのよ」
 それでというのです。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧