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わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ

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15-5

 春休みの一日。詩織先生を誘って、京都に来ていて、桜も満開の清水寺の地主神社で、ふたりで縁結び祈願をした後、産寧坂から円山公園に、途中お茶して

「みゅんちゃん 何 食べたい?」

「うーん 何でも いいですよ 先生の好きなもので」

「そう じゃぁ 餃子でもいい? 久しぶりに行って見たいとこがあるの」

「あぁー 良いですねぇー お店の餃子なんて 食べたことないんちゃうかなー」

「そうなの? みゅんちゃんって 老舗のいとはんって感じやもんねー」

「はぁー そんなんちゃうけど 島にはそんなお店なかったし こっちに来てからも、おじちゃんに連れて行ってもらうぐらいでー」と、おじちゃんに連れて行ってもらったお肉のお店を思い出していた。それと、あのきれいな人の居るお店。

 先生に連れられて行ったのは、鴨川沿いの中華のお店の2階。餃子と小海老の唐揚げに肉団子。先生は私に断わって、ビールを頼んでいた。

「おいしいー おいしいわ 先生 皮が薄くって、大きさも小さいから一口で口に入るしー ジュワーッと」

「そうでしょ? ここは、大学の時にお付き合いしていた彼とよく来たのよ 安いしネ」

「彼? そんなの 聞いてない」

「そうよ もう お付き合いしてないものー 昔 一度だけネ」

「そうなんだ どうして 別れたんですか?」

「ふふっ あのね 卒業前かなー デートした後にね 彼はいきなり ラブホに車を入れて行ったのよ 私達、キス程度はしていたけどね それ以上はしたことなかったからー 私 嫌よと言って 車から飛び出して、歩いて帰ってきた そんな強引なの嫌よねぇー そんなに軽いと思われたくなかったし、私 初めてなのに最初からラブホってねー それっきりネ」

「えぇー すごぉーい 先生」先生は、ビールを飲んでいるせいか、隠さず話していた。

「みゅんちゃんは お付き合いしている人いるの?」

「ええ この前 卒業していきましたけど」

「あっ そうか サッカーの子ね そうだ そうだ 評判だったもんねー」

「そんなー 普通ですよー」

「あのね みゅんちゃん 彼とは どこまで?」

「どこまでってー? ・・・ セックスはしてないですよー キスは・・・」

「そう じゃぁさー おばちゃんの戯言だとおもって聞いてくれたらいいわ 最後のものは許しちゃぁだめよ 男って いろんな人が居るけど 大概が頭の中の半分はそのことしか考えていないの そして、ものにしたら 俺の女だって風に変わっちゃうのよね みゅんちゃんは まだ 中学生でしょ 興味本位で流されてしまって、もし 妊娠でもしてしまったら、取返しつかないからね 慎重にね」

「わかりました 先生 ありがとう そんな風になりそうになったら、相談するね」

「よぉーし でも 男の子を好きになることって 悪いことじゃぁないのよ 健全だよ」

 そして、お店を出た後、私は先生を連れて行きたいとこがあるからと、おじちゃんのお店だ。寺町通のAmerican tempest No2。あの時の店長さんが居てくれると好いのだけど・・・。先生には、おじちゃんのお店と説明しておいていて、階段を上ってお店に踏み入れると、あの人が私に気付いてくれた。

「いらっしゃい 実海ちゃん・・・だったよね こちらは?」

「うん みゅうみゅんのお姉ちゃん先生 なんか 楽しくなるものをと急に思っちゃったー お願い」

「あらっ そう かしこまりました」 と奥のほうに

「みゅんちゃん こんな風なの 買うの?」

「先生もネ! あのね 彼にみせるんじゃぁなくって 自分で楽しむんだって 女の子の特権なんだって」と、店長さんも笑顔で接してくれていた。

 先生は、勧められるままに、薄いブルーでヒラヒラしたレースで飾られたセットのものを、私は白にところどころに赤い飾りがついたものを求めたのだ。店長さんはかなり割引をしてくれたみたいだった。

「びっくりしちゃったわよー あんなの みゅんちゃん いつも付けてるの?」

「ううん いつもはスポーツブラだよ でも、一度おじちゃんにあそこ連れていってもらって、あの店長さんに 自分が楽しむのよ 女の子の特権だって だから、ひとつだけ持っている」

「あっ そーなんだ じゃー さっきのは あの人の受け売り?」

「えへっ ばれたかー」

 と、その後はスタバに行ってコーヒーを飲んで、仲良くなって帰ったのだ。ふたりの間の小さな秘密を共有して

「みゅんちゃんって 不思議な子よね でも すごく 魅力的! 行動力あるし、可愛らしいし 私からしたらー ごめんね あの子にはもったいないわ だって なんとなく はっきりしてなくて、強いのか 適当なのか わかんないとこ無い? まぁ 悪い子じゃぁないんだけどー」

「ですよねーぇ でも みゅうみゅんは あの人のことが好き! 一緒に居ると安心するんです」

「ああ そーですか ご馳走様」 
 
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