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夢幻水滸伝

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第三百三十九話 境を接してその三

「そやからな」
「勝てませんね」
「おいらだけやとな」
「ですから若しです」
「あの人と張り合うんやったらやな」
「他の方のお力も借りるべきです」
「おいら戦は好きやないが」
 それでもとだ、ホイットマンは話した。
「しかし黙ってわかりましたってな」
「そうして降ることはですか」
「どうもな」
「出来ませんね」
「何か州統一して治める様になってからな」
「お考えが変わりましたか」
「いや、何かな」 
 考える顔で言うのだった。
「大きなことを。全力でやれるだけな」
「やってみたいとですか」
「思う様になってきてるんや」
「その大きなこととは」
「おいらがアメリカを統一してな」
 この世界のこの国をというのだ。
「それから世界も統一してな」
「そうしてですか」
「世界を救おうってな」
 その様にというのだ。
「考えてだしてる」
「そうなのですか」
「そうなるとトウェインさんともな」
「戦うことになりますね」
「そやな、しかし」
 それでもとだ、ホイットマンは答えた。
「絶対においら一人やとな」
「勝てないですね」
「カルフォルニアで賊やモンスターとの戦、戦闘や采配を見るとな」  
 そうすればというのだ。
「間違いなくや」
「相当なお強さです」
 ホワイトバファローもそれはと答えた、それも確信を以て。
「間違いなく」
「そやな」
「はい、カルフォルニア州もです」 
 彼が治めているこの州もというのだ。
「かなりです」
「大きくて豊かでな」
「このアリゾナ州とは比較になりません」
「人口も産業の規模もちゃう」
「ひいては軍も」 
 トウェインが率いる彼等のというのだ。
「相当にです」
「数が多くて質もええ」
「装備も兵器も」
「それやとな」
「勝てるとはです」
 その様にはというのだ。
「思えないですね」
「絶対にな」
「ではです」
「おいら以外の星のモンとか」
「一つの勢力となり」
「戦うべきやな」
「はい」
 まさにというのだ。
「そうあるべきです」
「あの人と戦おうと思ったら」
「そうすべきです」
「そうなるな」
「そのことをお考えになられるべきかと」
「ああ、誰と一緒にやるか考えるか」
 実際にとだ、ホイットマンは答えた。そうしてこれからのことを内政だけでなく外交も含めて考える様になっていた。 
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