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オズのヘンリーおじさん

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第六幕その二

「だからなのよ」
「こんなに豪華なのか」
「宮殿みたいに」
「この街で一番のホテルでね」
 それでというのです。
「しかもね」
「そうなんだな」
「これだけ豪華なのね」
「そう、そしてね」
 それにというのです。
「皆も」
「それぞれかい」
「こうしたお部屋なのね」
「そうなんだ、僕はドロシーと一緒だけれど」 
 トトもお二人に言いました。
「こうしたね」
「立派なお部屋か」
「そうなのね」
「そうだよ」 
 青い天幕のベッドを見ながらお話します。
「僕達皆ね」
「そうなんだな」
「皆なのね」
「ここで休んでね」
 さらに言うトトでした。
「そしてね」
「ああ、街を食べ歩いてな」
「遊ぶのね」
「そうするんだよ」
 これからというのです。
「お二人もね」
「だからね」 
 ドロシーはまたお二人に言いました。
「そんなに驚かないでね」
「落ち着いてか」
「休むのね」
「そうしてね、私達もこうしたお部屋だから」
 皆同じだからだというのです。
「本当にね」
「気にしなくていいか」
「そうなのね」
「そうよ、じゃあ一服してからね」
「街に出てか」
「楽しむのね」
「そうしましょう」
 お二人に笑顔で言ってでした。
 実際に皆一服してからです、ホテルを出て街に出ました。西欧の港町みたいな街並みはマンチキンの青でとても奇麗です。
 その奇麗な街を歩きながらです、キャプテンが言いました。
「そういえばお二人は船に乗っている時に」
「ああ、出店見てね」
 エリカが応えます。
「たこ焼きとかいか焼き食べたいってね」
「言われてたね」
「そうだったわね」
「うん、そうだよ」
 実際にです、おじさんは答えました。
「たこ焼きなんて食べたことがないからね」
「それでだね」
「いか焼きもないし」
 そちらもとキャプテンに答えます。
「出来ればどちらもね」
「食べたいんだね」
「まずはね」
「私もよ」
 おばさんも言ってきました。
「ここはね」
「そうしたいね」
「そうよね」
「それじゃあね」 
 ドロシーもお二人のお話を聞いて頷きました。 
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