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夢幻水滸伝

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第三百三十八話 幻術師の活躍その二

「はっきり言いまして」
「そうですね、では及ばずながらアドバイスをです」
「この世界でどうするか」
「そのことをです」
「私にアドバイスしてくれますか」
「星の方は世界を救われる方ですね」
 美容師はミニーに彼女達のこの世界でやるべきことを話した。
「そうですね」
「はい、それは」
 その通りだとだ、ミニーも答えた。
「そう言われています」
「それならです」
「髪のセットと食事を終えたら」
「このお店の奥でお話しましょう」
「ほな」
 ミニーもそれならと頷いた、そうしてだった。
 まずはヘアスタイルをセットしそれから食堂に行ってビーフシチューとサラダにポークチャップとパンを注文して食べた、デザートはフルーツだった。
 食べ終えてから店に戻ると美容師はすぐに彼女を店の奥に案内してオーナーという中年の竜人の女性を交えて話をはじめたが。
 店のオーナー兼店長という彼女もだ、ミニーを見てまずは驚きの声をあげた。
「確かに」
「凄いレベルとステータスですよね」
「星の方で間違いないです」
 こう美容師に答えた、それも真顔で。
「この方は」
「はい、それでこれからのことはです」
「何も決まっていないのですね」
「そう仰っています」
「実は考えてもいません」
 ミニーはオーナーにも正直に答えた。
「まだ」
「そうですか、ですがキャノン様でしたね」
「ミニーでええですよ」
「では。ミニー様は」 
 ミニー自身に言われ彼女をあらためて名前で呼んで話した。
「幻術師で姿を変えたり消えることが出来る道具をお持ちですか」
「まだ使ったことないですが」
「ではここで使って見せてくれますか」
「わかりました」
 ミニーはオーナーの言葉に頷いてだった。
 自身の神具であるアンジェリカの指輪を使ってみた、右手の中指にあるそれを見てまずは起きた世界の自分に変わってみた、すると。
「どうでしょうか」
「はい、確かに」
「変身されましたね」
 オーナーも美容師も今の彼女の姿を見て認めた、見れば女子高生の制服を着た白人の奇麗な少女である。
「人間ですね」
「それも白人ですね」
「そうですか、他にもです」 
 指輪の力をさらに使った、すると。
 エルフにも猫人にもゴーレムにもなってだ、姿は小さくしたがドラゴンにもなれば蝶にもなったり犬にもなった、そして。
 姿も消した、そこまで見て美容師は言った。
「姿を消した時ですが」
「どないでした?」
「影も消えていました」
 そうだったというのだ。
「見事に」
「そうでしたか」
「かなりのお力ですね」
 ミニーに唸って話した。
「それはまた」
「探偵にもスパイにも向いていますし」
 美容師も話した。
「それにです」
「それにといいますと」
「普通にこうした人がいますと行いもです」
「いつも見られていると思い」
「気が引き締まりますね」
「そうですか、この神具はそうしたことも期待出来ますか」
「はい、凄いお力です」 
 ミニーに素直にだ、自分が思ったことを話した。 
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