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オシーンの夢

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第四章

 オシーンは彼等の頭を撫でるとそれぞれ尻尾を振った、そして。
「ヒヒーーン」
「馬か」
「はい」
 ここでだ、金髪に緑の目の清楚な身なりの美女が来た、その美女がオシーンに語った。
「私の馬です、白馬の」
「白馬?銀の蹉跌の」
「それが何か」
「そなたは」
 美女を見てだ、オシーンは思わず声を上げた。そしてその名を読んだ。
「ニアヴ・・・・・・」
「金髪のニアヴと呼ばれていますね」
「そうだったな」
「あなたの妻です」
 ニアヴ、彼の妻は自ら言った。
「七年と七日前から」
「わかっている、だが」
「だが?」
「夢なのか、それとも」
 オシーンは夢のことを思い出しつつ呟く様に言った。
「これは現実か。この国は何処だ」
「?何を言っている」
「コノートだ」
「そして我々はフィアナの者だ」
「戦士団のな」 
 仲間達はオシーンに不思議そうに答えた。
「おかしなことを言う」
「夢で何かあったのか」
「それで言うのか」
「そうじゃない、しかし」
 それでもと言うのだった。
「私は起きた、起きたならな」
「まずは怪我を回復させろ」
「そしてまた戦場に立つぞ」
「そして詩を作れ」
「狩りもするんだ」
「そうする、この世でな」
「そうです、この世で為すべきことを果たしましょう」
 妻は仲間達に言った夫に微笑んで話した。
「そして全てが終われば」
「ティル=ナ=ノーグにか」
「また行きましょう」
「そうしよう」
 妻に応えた、もう全てわかっていた。
 彼はあの時確かにティル=ナ=ノーグに行っていた、妻と共にあの国での日々を過ごした。そしてだった。
 砂に素足をつけて戻った、そこで妻も一緒になった。そして。
 またあの国に行く、その時まで為すべきことをすべきだと。全てわかった彼はもう戸惑ってはいなかった。落ち着きそして微笑り妻が持ってきたオートミールを口にした。そのオートミールは実に美味かった。


オシーンの夢   完


                    2023・11・13 
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