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おぢばにおかえり

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第七十九話 残さないことその二十

「そうしていってね」
「ひながたを見ることですね」
「それが一番よ、野球も好きなチーム観戦してそのチームのこと考える方がいいでしょ」
「僕だとホークスですね」
「私だと阪神でね、嫌いなチームのこと考えるより」
 新一君は物凄いアンチ巨人です、長池先輩とどちらが嫌いかしらという位です。先輩を嫌うことよりも先輩に色々する方が駄目ですが。
「好きなチームの応援の方がいいでしょ」
「それはそうですね」
「だからよ」 
 私はカレーを食べつつさらに言いました。
「新一君はね」
「ひながたを見てですね」
「その人をお手本にしてね」
「やっていくことですね」
「その方がずっといいわ」
 特に新一君みたいな子はです。
「嫌うととことんよりもね」
「好きな人をですね」
「見てね」
 そうしてというのです。
「お手本にしていってね」
「おばちゃんやポポちゃんにですね」
「他の人達もね」
 是非です。
「お手本、ひながたにしていってね」
「そうします、何かです」
 新一君は私に言いました。
「ひながたにする人かなり多いですね」
「それはいいことね」
 私はそう聞いて思わず笑顔になりました。
「そうした人が沢山いることはね」
「それだけでいいですね」
「ええ、とてもいことよ」
「そうなんですね」
「尊敬する人が多くて」
 そしてです。 
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