夢幻水滸伝
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第三百三十七話 気のいい戦士その二
「わいは」
「そうなのですね」
「子供と遊ぶのも好きで」
「いじめなんかはお嫌いですね」
「子供にはやったらあかんことを教えて」
そうしてというのだ。
「そのうえで、です」
「いい人になってもらう」
「教育も大事です、そして子供を守るのは」
それはというと。
「正しい力の使い方やとです」
「お考えですか」
「力は何の為にあるか」
七面鳥を骨ごと食べつつ話した。
「弱い人を助けて」
「守る為ですね」
「そう考えてますので」
だからだというのだ。
「これからもです」
「当店で仕事をされつつですね」
「そしてです」
そのうえでというのだ。
「その合間にです」
「人助けをされますか」
「そうしていきます」
「そうなのですね」
「仕事には支障が出ん様にしてますので」
だからだとだ、スタインベックは店長に話した。
「安心して下さい」
「そのことは心配していません」
確かな声でだ、店長はスタインベックに答えた。彼も七面鳥を焼いたものを食べているが一羽丸ごとではない。
「全く」
「そうなのですか」
「スタインベック様は非常に真面目なので」
そうした人物だからだというのだ。
「ですから」
「心配してませんか」
「はい」
全くとだ、今度は言葉の中に入れて答えた。
「左様です」
「そうなのですね」
「そしてです」
さらに言うのだった。
「人助けもです」
「これからもですね」
「されて下さい」
「それでは」
「そしてです」
店長はさらに話した。
「この世界に慣れましたら」
「それならですか」
「今以上にです」
「動くことですか」
「そうされてはどうでしょうか」
「そうですね」
スタインベックは今度は山盛りのサラダを食べつつ応えた、ミノタウロスの牛の顔に生野菜はよく合っている。
「それもです」
「いいですね」
「はい、いやこっちの世界のことは」
「まだよくご存知ではないですね」
「そうですさかい」
それでというのだ。
「今はです」
「よくですね」
「この世界のことを学んで」
そうしてというのだ。
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