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オズのヘンリーおじさん

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第四幕その五

「ここまでの人達はね」
「だからお食事もね」
「昔ながらのままの部分があるのね」
「そうなの」
 実際にというのです。
「これがね」
「そうなのね」
「それでね」
 ドロシーはさらにお話しました。
「ステーキやサラダ、それにマッシュポテトとかも」
「ご馳走なのね」
「そうなのよ」
「実際にご馳走じゃないか」 
 おじさんはまsないと言い切りました。
「ステーキなんて」
「今はもうよ」
 ドロシーはそのおじさんに答えました。
「ステーキだってね」
「普通なんだね」
「そうよ、カレーだってね」
「カンサスにいた時は知らなかったよ」
「それでもよ」
「オズの国では普通なんだな」
「今のね」
 まさにというのです。
「そうよ」
「そうなんだな」
「そしてね」
 それにというのです。
「オズの国の色々なお料理もね」
「贅沢じゃないか」
「そうよ」
「ずっと言っている通りにか」
「本当にね」 
 まさにというのです。
「今じゃそうよ」
「カレーと言っても色々あるよ」
 トトも言います。
「今はね」
「牛肉のカレーだけじゃないな」
「うん、鶏肉や豚肉のものだってあるよ」
「わし等も食べているけれどな」
「けれどカツカレーはどうかな」 
 こちらのカレーはというのです。
「そのカレーは」
「ああ、日本から生まれたというか」
「あのカレーね」
 おばさんも言ってきました。
「凄く美味しいわね」
「とんでもないご馳走だな」
「そのカツカレーもだよ」
 トトはお二人に言いました。
「全くだよ」
「贅沢じゃないか」
「そうなのね」
「うん、何ならね」
「何なら?」
「何ならっていうと」
「今日の晩ご飯にどうかな」
 そのカツカレーをというのです。
「これから」
「それをかい」
「今晩になの」
「食べない?」
 こう言うのでした。
「これから」
「いや、しかしな」
「贅沢じゃないかしら」
「だから贅沢じゃないから」 
 全くというのです。 
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