夢幻水滸伝
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第三百三十六話 アリゾナのカウボーイその十三
「政はその辺りシビアやさかいな」
「そうもしていきますね」
「そや、そしてな」
「今はですね」
「空からも攻めてや」
「街を攻略しますね」
「この世界の街の攻略は特徴がある」
ホイットマンはまだ見えるその街の方を見据えて言った。
「日本とか以外はな」
「日本は城下町で」
「お城の周りに街があるな」
「そうなっていますね」
「街を城壁は囲んでへん」
相構えという城塞都市になっている場合以外はだ。
「村も柵とかで囲まれてへん」
「それで守ることはないですね」
「そや、しかし他の殆どの地域やとな」
「そこは違いますね」
「そや」
まさにというのだ。
「城塞都市になってて村も柵で囲んでる」
「堀ももうけて」
「逆に言えば城壁や柵を壊したらな」
「それで中に入られますね」
「大抵の場合そこでや」
城壁や柵を壊した時点でというのだ。
「覚悟を決めてへん限りはな」
「降伏しますね」
「そやろ、戦はな」
これはというのだ。
「それで済むからな」
「そのことはもうご存知なので」
「そやからな」
「ここはですね」
「城壁を壊すで」
まずはというのだ。
「それで殆ど壊して守りを奪った時点で」
「降伏勧告をしますね」
「そうするで」
こう言うのだった、そしてだった。
ホイットマンは街の上空まで来ると城壁の部分への攻撃を命じた、彼自身も右手にショットガンの形をしたゲイボルグを持ってだった。
城門に向けて攻撃を放った、巨大な気が散って城門を攻撃し一撃で粉々にした。それを見てホワイトバファローーは唸った。
「この攻撃を続ければ」
「敵の守りはすぐになくなるな」
「左様ですね」
「この力を見せてな」
圧倒的と言えるそれをというのだ。
「そしてや」
「そのうえで、ですね」
「城壁を殆ど破壊して」
「降伏勧告や」
「それを行いますね」
「そや、それで戦が終われば」
そうなればというのだ。
「ええやろ」
「そこで終われば」
「勿論城壁は後で修復する」
壊したそれはというのだ。
「しかしな」
「ここで、ですね」
「降伏勧告をするわ」
そうするというのだ。
「それで降ったらな」
「終わりですね」
「そうするわ、統治に入れる」
「それも公平にですね」
「例え戦ってもな」
そうした街でもというのだ。
「統治に入ったら同じや」
「これまで降った街や村と」
「それでや」
「公平に治めますね」
「他の街や村と分け隔てなくな」
そうして治めてというのだ。
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