オズのヘンリーおじさん
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第二幕その一
第二幕 四人揃って
朝起きてオズマは今回の冒険ヘンリーおじさんとエマおばさんのところに行くそれを止めようと言おうとしますと。
そこで、です。宮殿のメイド長であるジュリア=ジャムが言ってきました。
「魔法使いさんは暫くです」
「宮殿にいてくれるの」
「はい、それにです」
ジュリアはさらにお話しました。
「かかしさんと樵さんも来られて」
「この宮殿に」
「臆病ライオンさんに腹ペコタイガーさんもおられるので」
「留守は大丈夫ね」
「はい」
そうだというのです。
「皆さんがおられるので」
「そうなのね」
「それに姫様はです」
ドロシーに言うのでした。
「確かに最近です」
「冒険に行っていないわ」
「ですから」
それでというのです。
「今回はです」
「行くといいの」
「そうされて下さい」
「それは嬉しいわ」
オズマはジュリアに言われて笑顔になりました。
「皆と一緒に冒険に行けるなんて」
「そうですね」
「それならね」
是非にというのでした。
「今回はね」
「楽しまれますね」
「そうさせてもらうわ」
「それでは」
「ええ、それじゃあ早速冒険の準備にね」
「入られますね」
「そうするわ」
こう言うのでした。
「これからね」
「それでは」
ジュリアも頷いてでした。
朝ご飯の場であらためてです、ジュリアはその場にいる魔法使いにこれからのことを確認すると彼は微笑んで答えました。
「暫くは宮殿にいてね」
「そうしてですね」
「何かあったら働かせてもらうよ」
「左様ですね」
「それでドロシーがヘンリーさんとエマさんのお家に行くそうだけれど」
「そのことを聞かれていますね」
「今朝聞いたよ、それならね」
魔法使いは朝ご飯を前にお話します、今朝の朝ご飯は目玉焼きに白いご飯にお豆腐と茸のお味噌汁、納豆に海苔にお漬けものといったものです。
「かかし君と樵君も来るし」
「皆さんで、ですね」
「留守を守らせてもらうよ」
「それでは」
「僕もいるよ」
臆病ライオンもその場にいて言ってきました。
「宮殿にね」
「僕だってだよ」
原ペコタイガーも言ってきました、二匹の前には山盛りの白いご飯があってその上に納豆がかけられています。
「いるよ」
「これだけの人達がいたら」
オズマはそれならと頷きました。
「大丈夫ね」
「ええ、それじゃあね」
ドロシーはオズマの横の席から彼女に言ってきました。
「一緒に行きましょう」
「私も入れて」
「そうしてね」
「ベッツイが行くなら」
ここで驢馬のハンクが言ってきました。
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