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X ーthe another storyー

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最終話 終幕その十三

「皆でやっていけばいいですね」
「そうすればです」
 緋炎も観て言う。
「世界は必ず護れます」
「そうです」 
 蒼氷も言った。
「大変なことがあっても」
「出来ることをしていけばいいわ」
 庚がこう言った。
「それぞれ」
「そして力を合わせれば」
 丁の言葉だった。
「世界は護れます」
「そうですね、それじゃあ」
 小鳥もいて言う。
「皆で」
「そうだ、一人じゃないんだ」
 封真も見ていた。
「皆がいるからだ」
「力を合わせてな」
「護っていこう」
「世界をな」
 人間も地球もとだ、神威が応えた。そしてだった。
 戦いに参加し生き残った者達で大樹を見上げた、そして誰もが優しい笑顔になった。もうそこに争うものはなかった。
 かつて戦士だった者達は宴の後でそれぞれの場所に戻った、それは神威達も同じであり彼等はそれぞれの居場所で休んだが。
 その夜神威は夢の中でまずは小鳥に出会った、そこで彼はまず周りが普段の夢の時とは違うことに気付いた。
「ここは」
「海辺ね」
「そうだな、いつもは真っ暗闇だが」
「どうしてかしら」
 小鳥も周りを見回して言った。
「今回はこうした場所なのは」
「わからないな」
「そうよね」
「二人もいるのか」
 ここで封真も来て言ってきた。
「夢の中に」
「封真も来たか」
「ああ、眠ったらな」
「すぐにここに来たか」
「そうだ、二人も同じ様だな」
 封真はこのことを察した。
「だが他にはな」
「誰もいないな」
「俺達三人だけか」
「どういうことか」
「あっ、待って」 
 ここで小鳥は自分達の方に人が来たのを見た、それは。
「北都さんだな」
「昴流さんの双子のお姉さんの」
「その人だ」 
 神威は彼女であることを認めてから小鳥に答えた。
「もうすぐこの世界を去ると聞いたが」
「その前に来たの」
 小鳥から微笑んで言ってきた。
「私はね」
「そうだったか」
「うん、今から行くけれど」
「その前に俺達に言いたいことがあってか」
「来てもらったの」
 三人にというのだ。
「そうだったの」
「そうだったか」
「うん、そしてね」
 北都は三人の前に来てさらに言ってきた。 
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