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わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ

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12-6

「練習試合の申し込みだ この前のコナモンレディース 今度は、オール中学生で臨むってことだ 胸を貸してくださいとか 言っていたぞ」と、練習前に紅林先生がみんなに言ってきた。

「へぇー ええやん 桜中としてのキャンキャンズの初戦には ちょうどええやんかー やろうぜ」と、真っ先に美玖が賛成していた。みんなも拒む理由もないので賛成した。

 試合は、5月の連休の初日なので、もう数週間後なんだけど、オープンの練習をするのが土日の1回しか無くて、試案していたら、サッカー部の門田先生がサッカーも試合が近いのだろうに、クラブ活動終了の5時前の30分だけグラウンドを解放するからと申し出てくれたのだけど

「なによー だいたい なんでサッカー部がグラウンド占拠なのよー 同じ運動部なんやから対等に使ってええんちゃう?」と、私がグチを言っていたら、泉希に頭をコツンとされて

「みゅん それを言ったらアカン みゅんは ひとりでも草むしりして、砂を噛んでも頑張って ここまで来たの忘れたの? ウチ等はあそこでやってきたから、だんだんと実力つけてきたんやでー 最近のみゅんは その時のがむしゃらな気持ち無いでー 順調に行きすぎてな 少しの時間でも感謝しゃなー そこで ウチ等は頑張るから強ーぉなれるんやー」

「うん そーやな 泉希の言う通りやな ・・・ なんで いっつも みゅうみゅんに そう ガツンとくるようなことゆうんやー?」

「そらー 親友やから みゅんには スーパーアイドルで居てもらわな なっ」

「わっ さすが スーパースターの言うことはちゃうねー」と、その後は、いつものように くしゃくしゃに揉みあっていたのだ。

 その日の夕食の時、ばっちゃんと肉団子を作っていて、その日は、珍しく紳おじちゃんも一緒で、試合があることも報告していたのだ。

「うまい! この甘酢がなんとも言えないなぁー それに、この鯛の唐揚げが入っているのも良いねぇー」

「よかったぁー みゅうみゅんもお手伝いしたんだよー」

「ほぉー 猫の子の手伝いか?」

「・・・???  なに? その猫の子って?」

「いや まぁ・・・」

「紳は あんまり 知らんだろうが 実海はいつも ばぁさんの手伝いをしてるんだぞー いつも うまいんだ この前なんか ひとりでスネ肉のビーフシチューを作ってくれた 前の日から煮込んで、ワインも入れてな ここに持ってきてくれた時には・・・顔が火照って真っ赤だったんじゃ ちょっと飲んでみたんだろう いや 旨かったぞ」と、じっちゃんが言ってくれていて

「へぇー そりゃー すごいやー 食べたかったなぁー 今度は、一言言ってくれよな まぁ その為にってわけじゃぁ無いけど キャンキャンズにプレゼントがあるんだ」と、小箱を渡してきた。開けてみると、あのキャンキャンズのバッジが・・・

「あっ うち等のバッジ・・・」

「あぁ 北川さんも また 頑張ってくれた 新入生も入ってきたんだろう? その子等の分 女の子はこういうの好きだろう? 渡しちゃえば クラブ 辞めにくくなるんちゃうかなー」

「紳おじちゃん 言い方が なんか 不純っぽい でも これっ ウチ等の結束の印なんやでー ウチ等の誇り」

「紳 又、抜け駆けか? ワシも・・・実海 2.3日後に、荷物届けさせるから 人数が増えたから そのユニフォームとストッキング それに、ヘッドなんとかも」

「えぇー じっちゃん そんなにまで・・・そんなんしてもぉても ええんやろかー」

「なんで 実海が始めたクラブだろう? ワシの可愛い孫娘だぞー 実海が楽しそうに活発にやっているのが嬉しいんじゃー 応援するのは当たり前だろー なぁ 紳?」

「そーですね 僕も 姪っ子がこんなに可愛いと思って無かったですねー」

「そーなんだよ 絢もワシの宝じゃったけど、絢は中学、高校と絵ばっかり描いておって なんか 張り合いが無かったんだ そのうち基君に奪われてしまったみたいで・・・ だけど、実海は違う 活発で、見ているとワクワクするんじゃ それが楽しみでなぁー」

「はぁ おやじは 実海にメロメロですなぁー でも あんまり入れ込んで 絢が大学で出て行った後みたいに 腑抜けになったみたいにならんでくださいネ 実海もいつか 出て行くときが来るんですからー」

「なにが 腑抜けじゃぁー」

「まぁ まぁー これも 紳が早く お嫁さんをもらって 孫の顔を見せてくれないですからねぇー」と、ばっちゃんも間に入ったのか、蒸し返してきたのか ポツンと言っていた。

 紳おじちゃんは、雲行きが悪くなってきて話を逸らす為なのか、秋に新しく京都にオープンするホテルに入り込めそうだと話題を切り替えていたのだ。 
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