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スーパー戦隊総決戦

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第四話 また巡り合いその五

 ガオレンジャーの面々がである。実に能天気に旅行に興じていた。テトムも一緒に遊園地で遊んでいる。
「いやあ、こういうのもいいなあ」
「全くだよ」
 遊びながらこんなことを言っている。
「折角の休日だし」
「全員揃ってるし」
「ここはもう」
「羽根を休めるか」
「いつも羽根を休めてないかしら」
 テトムが彼等にこう突っ込みを入れた。
「皆結構」
「ま、まあそれはさ」
「気のせいってことで」
「そうそう」
 それを言われた彼等は少し焦った調子でこう返した。
「気にしない気にしない」
「どっちにしても今はこれといって敵はいないし」
「外道衆なんてのも出てるけれどね」
 彼等も外道衆とは戦っているようである。しかしテトムはここで言うのだった。
「それでももう少し緊張した方がいいんじゃないかしら」
「そういうテトムだって」
 ここで獅子走が言うのだった。
「十分楽しんでるじゃないか」
「私が?」
「実際に今だって」
 テトムを見ればだ。その手にはアイスクリームにクレープがある。それを美味しそうに食べながら歩いているのである。走はその彼女を見て言ったのだ。
「そうやって食べてるじゃないか」
「そうだよね。まあ俺達全員そうだけれど」
 鮫津海も言う。
「今はその外道衆も出て来ないしね」
「そういえば」
 今度は鷲尾岳が言ってきた。
「ハリケンジャーの奴等も元気か?」
「ああ、この前一甲の奴にメールしたらな」
 牛込草太郎が岳の言葉に返してきた。
「元気そうだったぜ。仕事も頑張ってるってな」
「そうなの。だったら心配ないわね」
 それを聞いた大河冴が笑顔になる。
「皆元気ならね」
「俺達もだしな」
 大神月麿もいた。合計六人である。
「皆元気ならそれでいい」
「しかし今まで色々あったよな」
「そうだな」
 走の言葉に岳が応える。
「七本槍とも戦ったしな」
「他にもインフェルシアとかもいたからな」
「俺達も仕事の合間に戦ってるからな」
「色々と大変だよ」
 海と草太郎も話す。
「そんな中で戦ってるからな」
「頑張ってるよ」
「鹿児島に帰る暇がないわ」
 冴はふと故郷のことを思い出した。
「私と同じ鹿児島出身の娘もいたらいいのに」
「そうだな。故郷があるのはいいことだ」
 月麿はその冴の言葉に頷いた。
「俺にとってはこの世界自体が故郷か」
「そういえば月麿は今何の仕事をしてるの?」
「バイクの修理屋にいる」
 それが今の彼の仕事だという。
「行き着けの店もできた」
「行き着けのお店って?」
「恐竜屋というカレーやだ」
 そこだというのである。
「他には弁当屋もだ」
「お弁当も食べるの」
「ガイナモというおかしな宇宙人がやっている店だ」
 そうした店も知っているのである。
「何でも元々はボーゾックとかいう妙な組織の総長だったらしい」
「総長!?何か暴走族みたいだよな」
「そうだね」
 海が走の言葉に頷く。
「その呼び名だと」
「その組織もまた何処かのチームと戦っていたのかな」
「そうじゃないかしら」
 冴もそう考えるのだった。
「今まで色々な組織が出て来たし」
「俺達が戦ってきたオルグも」
「そのうちの一つだったからな」
 岳と草太郎も話す。
 
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