夢幻水滸伝
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第三百三十三話 アリゾナ州掌握その四
「ほんまに」
「それでや」
「ここで、ですね」
「使者を送っていってな」
「降していきますね」
「そうしてくで」
「わかりました、ほな」
オニールはあらためて頷いて応えた。
「その様に」
「やってこな」
「これからは」
「しかし三人もまだ戦うわ」
今度はホイットマン達の話をした。
「そやからな」
「それで、ですね」
「そうしてもな」
「戦っていきますか」
「三人が降るまでな」
「完全に諦めるまで」
「そや、まだその時やないさかい」
だからだというのだ。
「わい等はや」
「攻めていきますね」
「そうするで、ええな」
「そうしていきましょう」
オニールはそれならと応えた。
「これからも」
「そういうことでな、あと物資はな」
トウェインはこちらの話もした。
「言うまでもないが」
「充分以上にですね」
「補給してな」
「困らない様にしますね」
「そや、それで民生には影響を与えん」
「現在占領している三州の」
「決してな」
このことも話すのだった。
「民からは買うが」
「徴収はせえへんですね」
「軍税みたいにな」
エリカに起きた世界の三十年戦争で活躍した傭兵隊の司令官ワレンシュタインがはじめたこのことについても話した。
「ナポレオンもしたが」
「現地で税としてですね」
「略奪暴行はせんって約束でな」
「民衆に軍資金や物資を出させる」
「そうした現地調達はな」
「私達はせえへんですね」
「元から勢力にある物資を補給で運んで」
そうして用いてというのだ。
「現地で調達する場合もあるが」
「その時は、ですね」
「買いますね」
「そうする、ああしたことをするとな」
軍税を行うことはというのだ。
「民から反感を受ける」
「そうなりますね」
「必然的に」
エリカもオニールもそれはと応えた。
「ほんまに」
「それで支持を失いますね」
「要するに合理的な略奪やろ」
軍税はというのだ。
「ものを出せば悪いことせん」
「略奪とかの狼藉を」
「そういうことですね、要するに」
「それは言うならカツアゲや」
トウェインは自分達が起きた世界の学校でのそれを話した。
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