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新オズの臆病ライオン

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第十幕その八

「だからね」
「草原にはいないんですね」
「そうした生きものよ」
 チックに対してお話します。
「熊はね」
「そういえば熊センターも森です」
 キャンディマンはオズの国のその場所を思い出しました。
「言われてみれば」
「そうよね」
 お人形の女王も確かにと頷きます。
「森の中にあるわ」
「そうですね」
「そう考えたら」
 それならとです、チックは言いました。
「ここに熊がいないことも当然ですね」
「オズの国には透明の熊もいるけれど」
 バド王はかつてドロシー達が出会ったこの生きもののお話もしました。
「食べるとそうなる実をいつも食べていてね」
「その熊も森の中にいるわね」
「そうだよね」
 バド王はフラウ王女の言葉に頷きました。
「言われてみると」
「そうよね」
「じゃあやっぱりね」
「熊は森の中にいて」
「草原にはいないわね」
「そうした生きものだね」
「けれど色々な生きものがいるね」
 神宝は湖にいるカバの群れを見て言いました。
「この自然公園には」
「そうだね」
 ジョージは像の群れを見ています。
「本当に沢山のね」
「見ていて飽きないよ」
 カルロスはキリンの群れを見て言いました。
「ここはね」
「何かどの生きものものどかね」 
 ナターシャはシマウマの群れを見て思いました。
「この自然公園は」
「オズの国だから襲ったり襲われたりはないから」
 それでと言う恵梨香でした、この娘はレイヨウの群れを見ています。
「それでなのね」
「そうよ」
 ドロシーはオグロヌーの群れを見つつ五人に答えました。
「この自然公園はね」
「そうなんですね」
「オズの国だからですね」
「平和なんですね」
「皆くつろいで」
「そしてのどかに暮らしてるんですね」
「そうよ、そしてね」
 ドロシーはさらに言いました。
「オズの国にしかいない生きものもいたりするのよ」
「カリダもいますし」
「あちらにカバキリンもいますね」
「ドラゴンもいますね」
「大きなヤマアラシも」
「他にもいますね」
「そうでしょ、だからね」
 ドロシーはフラミンコの群れを見ながら五人にお話しました。
「今はこちらを案内したの」
「そうなんですね」
「それではですね」
「今はここを観光して」
「それで、ですね」
「じっくり楽しむんですね」
「そうしましょう」
 こう言ってでした。
 皆で自然公園を楽しみます、その中で神宝達五人は水辺にいる口から大きな牙を生やしたサーベルタイガーそっくりのライオンを観て言いました。 
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