夢幻水滸伝
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第三百三十一話 牽制の為の進軍その三
「そやからな」
「容易には、ですね」
「ソルトレークシチーは攻められないですね」
「左様ですね」
「そや」
まさにというのだ。
「そやから今はな」
「攻めない」
「そうされますか」
「囲むか」
包囲をだ、オニールはここで考えた。
「ここは」
「包囲してですか」
「まず敵軍を止める」
「そうされますか」
「そうしよか、そしてな」
そのうえでというのだ。
「航空機や大砲を使ってな」
「攻撃しますか」
「そうされますか」
「列車砲もあるしな」
この兵器もというのだ。
「おいらもダイナマイトあるし」
「そうしたもので攻撃して」
「そうしてですか」
「あの街を攻撃しますか」
「囲んだうえでな」
迂闊には攻めないでというのだ。
「そうしよか、焦るとな」
「ミスを犯しますね」
「その時は」
「そうなりますね」
「そや、焦ってええことはない」
全く、という口調で言った。
「そやからな」
「ここは、ですね」
「そうされますね」
「包囲して」
「そして慎重に攻撃していきますか」
「そうしよか、ほなあの街に進軍するで」
こう言ってだった。
オニールは軍をソルトレークシチーの前までやった、その街を守るミニーはその状況を見てそのうえで言った。
「オニールちゃん来たな、ほなや」
「迎え撃ちますか」
「籠城して」
「そのうえで」
「そうしよか、私も術や神具を使って」
自身と共にいる自軍の将帥達に話した。
「そのうえでな」
「戦われますね」
「キャノン様も」
「そうされますね」
「そうするわ、そして守るわ」
こう言うのだった。
「この街を」
「わかりました、ではです」
「守りましょう」
「この街を」
「ここで負けたらな」
どうなるかも話した。
「ユタ州の北はほぼや」
「敵軍の手に落ちかねないですね」
「そうなれば」
「その時は」
「そやからな」
そうなることが危惧されるからだというのだ。
「出来るだけな」
「守る」
「そうしないといけないですね」
「ここは」
「そや、そしてや」
そのうえでというのだ。
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