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X ーthe another storyー

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第五十一話 決着その十四

「かなりね」
「埃も積もっているな」
「そうだと思うわ」
「だからな」
「お掃除するのね」
「そうしたい、じゃあな」
「うん、明日からね」
 戦いが終わった、それでというのだ。
「これまでやっていなかったことをしていきましょう」
「普通の生活をしていくんだな」
「そうよ、三人でね」
「では今日はこれでお別れだ」
 また封真が言ってきた、それも微笑んで。
「明日また会おう」
「そうしましょう、じゃあお休みなさいお兄ちゃん」 
 小鳥は封真に笑顔で告げた。
「また明日ね」
「ああ、お休み。神威もな」
「また会おう」
 それぞれ挨拶をしてだった。
 神威と小鳥、封真はそれぞれの場所に戻った。二人が議事堂に戻るとまずは天の龍の六人が出迎えた。
 そのうえでだ、彼等は神威に言った。
「神威、よおやった」
「これで人間も世界も救われたわ」
「戦いは無事に終わりましたね」
「長い戦いだったけれどもう終わったよ」
「お疲れ様でした、本当に」
「感謝の言葉しかないわ」
「悪いな、出迎えてくれて」
 神威は空汰、嵐、護刃、昴流、征一狼、火煉に微笑んで応えた。
「わざわざ」
「こんなん当然やろ」
 空汰は神威の肩に自分の手を当てて言った。
「皆を救ってくれたんやからな」
「そのうえで生きて戻ってくれたから」
 嵐はそれでと告げた。
「迎えずにいられないわ」
「本当にお疲れ様でした」 
 護刃も言った。
「戦いのことも丁様のことも」
「僕は君を見てわかったよ」 
 昴流も優しく微笑んで言う。
「人はどんな時でも前を向いて行くものだってね」
「今日はゆっくり休んで下さい」
 征一狼の言葉も優しい。
「お疲れでしょうから」
「まずは丁様にお会いして」
 火煉はそうすることを勧めた。
「貴方を待っているわ」
「それならな、だが天の龍でよかった」
「そうよね、皆さんが一緒で」
 小鳥もそれはと応えた。
「本当にね」
「よかった、ならな」
「これからね」
「姫様と会おう」
 こう話してだった。
 神威は小鳥と共に丁の前まで来た、すると彼女の傍にいる玳透と緋炎それに蒼氷も彼のところに来て言ってきた。
「神威、本当にやってくれたな」
「まことに有り難うございます」
「姫様も救われました」
「ああ、だがそこまで言われるとな」
 天の龍達にも言われてだ、神威はここでこう言わざるを得なかった。 
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