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夢幻水滸伝

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第三百二十九話 ダイナマイト王その九

「出来ればです」
「経済や労働や冒険者のことだけでなくです」
「このミズーリ州全体を見てくれませんか」
「旗揚げをされて」
「そして治めてくれませんか」
「おいらが政をするんですか」 
 オニールは彼等の言葉に目を丸くさせて言った。
「いや、それは」
「他の星の方もされていますが」
「勢力を旗揚げされ」
「そして治めておられますが」
「オニール様はお嫌ですか」
「そうした人のことは聞いてました」
 星の者達でというのだ。
「おいらも。ただおいら自身は」
「そうされることはですか」
「お考えでなかったですか」
「そうだったのですか」
「何か柄やなくて」
 こう考えてというのだ。
「それで、です」
「旗揚げは、ですか」
「お考えになられず」
「それで、ですか」
「これまで働かれていましたか」
「そうでした、ただおいらならですか」 
 代表達様々な種族と年齢かつ女性も多い彼等に言った。
「勢力を旗揚げしてもですか」
「はい、出来ます」
「オニール様なら大丈夫です」
「素晴らしい政が出来ます」
「必ずです」
「そのお働きにです」
 これを見てというのだ。
「ステータスと特技を見れば」
「大丈夫です」
「だから私達も申し上げているのです」
「わざわざオニール様に来て頂き」
「そうしてです」
「そうですか、しかしおいらだけではです」
 自分だけではというのだ。
「ことを進められません、そやから」
「だからですか」
「それで、ですか」
「皆さんにはおいらの統治下に入ってもらって」
 そうしてというのだ。
「それで統治機構もです」
「整えられますか」
「そちらも」
「そうお考えですか」
「はい、そして」
 そのうえでというのだ。
「治めていきたいですが」
「勢力全体の統治機構ですか」
「それを整えられますか」
「そうもお考えですか」
「あかんでしょうか」
 代表達に目を向けて是非を問うた。
「これは」
「いえ、どうかです」
「その様にされて下さい」
「そこまでお考えとはです」
「我ら感服しました」
 代表達はオニールに目を輝かせて答えた。
「ただ旗揚げされるのではなく」
「統治までお考えとは」
「統治機構までとは」
「お見事です」
「まことに」
「そう言ってくれますか、ほなです」
 それではとだ、オニールは彼等に対して頷いた。そのうえで確かな声で言った。 
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