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わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ

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10-2

 10月になると体育競技会、文化祭と行事が続いていた。そして、体育競技会でクラブ対抗の400mリレーが今まで途絶えていたのだけど、今年は体育の岩城先生が言い出したらしい。そして、岩城先生は私等のチームにも出るように働きかけてくれたのだ。そして、校長もやらせてみろと言ってくれたらしい。

 キャンキャンズで集まった時、リレーのメンバーを選ぶのに桜子、美玖先輩も押してくれて、璃々、泉希、朝陽と私が全員一致で決まった。そして、走る順番はスタートに慣れているし瞬発力のある朝陽はすんなり決まって、泉希、璃々そして、最後の追い上げが効く私と一旦決まったが、璃々が

「ちょっと 待ってよー ウチがチームのリーダーなんやから、最後決めるワ 朝陽、みゅんで 圧倒的リードしてネッ そのまま、泉希とウチで守り切る」と、強引な程主張してきたので、その通りになってしまった。

 それから、私達はバトンの受け渡しの練習をして、当日を迎えたのだ。体育クラブの連中は女子は多分バスケット部がトップになるだろうとみんなが予想していた。桜子先輩も、バスケットの連中は相当速いよ、瞬発力ではあっちが上だよって言っていた。岩城先生は、

「どうだろう? あっちは2年生主力だからなー 1年生ながら、この最強メンバーでどこまでいけるか楽しみだよ」と言っていた。

 女子はバスケット、テニス、卓球、ダンス部に陸上部とバレーボール部はメンバーが揃わないので混成チームで、そして私達の6チームなのだ。だけど、男子は陸上、サッカー、野球、テニス、バスケット、卓球、バレーボール部。男子の中では一番は陸上、サッカー、野球の中からと予想されていた。

 朝陽がスタートして、最初はバスケットの子と並んでいたけど、私がバトンを受け取った時には、3メートル位の差がついていて、私は5m位の差で泉希に渡していた。そのままトップで泉希は璃々に繋いで・・・璃々の描いていた通りだった。そして、璃々がコーナーを周って直線に入ってゴールが近づいた時、私達がトップだと飛び上がって叫んでいた時、彼女は脚がもつれたように転んでしまっていた。

 バスケット部のキャプテンがトップでゴールして、その次に、なんとか璃々が足を押さえながら入っていた。メンバーが駆け寄って

「璃々 大丈夫 足 怪我してへんか?」

「うん みんな ごめん 焦っちゃって こけちゃったー トップだったのにネ」

「そんなん どーでも ええんやー ほんまに 足 いとーぉないんか?」と、美玖先輩も心配していたけど

「うん 平気 平気 この頃 スパイクやから運動靴やと 調子狂うワー」と、笑っていた。

 その後、バスケット部のキャプテンが桜子先輩のところに来て、何かを言っていた。でも、笑い合っていて不穏な雰囲気では無いみたいだった。男子は陸上、野球、でサッカー部は3番目で颯とたっ君が出ていたんだけど、私は、根性の無い奴等と思っていた。その日の帰り間際、桜子先輩がウチ等の仲間を呼び寄せて

「なぁ ウチは怒ってんねんとちゃうんやでー 璃々 わざとこけたんやろー? 仲間やから みんなに聞いてもらおぅ 白状しぃー」

「・・・ごめんなさい あそこまでやったから、キャンキャンズはすごいって皆 見てくれたと思う でも、勝手なことしてしもぅた みんなゴメンナサイ!」と、璃々は頭を下げていた。

「響子はわかってるんやー わざとやって 変な気を使うなって! 私等はスポーツをやるもん同士 同じように施設を使うのは当たり前やろーって思ってる 多分 シャワーのこと気にしてるんちゃうかーって そんなんやったら スポーツ精神 間違ってるでーって ラグビー部の実力はわかってるから これからも お互い 盛り上げていこーって よ!」

「ほんとうに ゴメン ウチ等のことを・・・のけもんにせーへんでシャワーも使わせてもらってるし それに、バスケット部にもプライドがあるやろからって 勝手に・・・」

「璃々 アホちゃうかー こんなチッポケな学校のクラブ対抗やんかー ウチ等も そんなんでトップになったからって なんやねん それで、ええねん 璃々は間違ってへんでー そやから、強引にアンカーで行くってゆうたんやろー 謝らんでええ だいたい 朝陽が悪いネン 必死に走るからー ええ加減に走ったらええのにー」

「なんやーネン ウチはキャンキャンズのプライドや思って・・・みゅん やって 必死やったヤン 顔 歪んどったでー 泉希も」

「まぁ まぁ 響子は バスケット部キャプテンや その彼女が ラグビー部って言ってくれたんや ウチは その方が うれしい! なぁ 美玖 ウチはやって良かったって思てるんやー 璃々 あれっ エール やりぃー」 そして

「跳んで 跳ねるぞ! キャンキャンズ」

「おー」と、みんなで 拳を突きあげていた。 
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