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英雄伝説~灰の騎士の成り上がり~

作者:sorano
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エピローグ(黒獅子の学級)

 
前書き
今年最後の更新です 

 
<紅き剣匠> エーデルガルト・フォン・フレスベルグ



リィンの『エレボニア総督』時代はエレボニアの駐留軍の指揮官の一人として、リィンを支えた。『エレボニア総督』の任を終えたリィンのクロイツェン州統括領主就任後、クロイツェン州軍の武術指導者に就任する。女性でありながら『エレボニア最高の剣士』と称えられている『光の剣匠』と同じ流派にして奥義皆伝者であるエーデルガルトに憧れる若い女性は多く、エーデルガルトの現役時に入隊する新兵は男性よりも女性の比率が高かったという。

晩年は、前アルバレア家当主であるユーシスの強い要望に応じ、アルバレア家の次期当主であるユーシスの孫の教育係を務めつつ、その孫の側近候補である子供を相談役として育て上げた。後にその子供はフレスベルグ家とマーシルン皇家、アルノール皇家とエレボニア政府の承認を得てフレスベルグ家の分家にしてエレボニア貴族になり、アルバレア家の相談役とアルバレア家を支え、その子孫達も代々アルバレア家の相談役を務め続けた。これによってかつてフレスベルグ家が失ってしまったアルバレア家の相談役の地位を復活させることができたという……





<”至情”の騎士>ディミトリ・アレクサンドル・ブレーダッド



リィンの『エレボニア総督』時代はエレボニアの駐留軍の指揮官の一人として、リィンを支えた。『エレボニア総督』の任を終えたリィンのクロイツェン州統括領主就任後、クロイツェン州の騎士団長を任される。その実力と公明正大な態度で階級を問わず広く人々の信任を得、騎士団の発展に大いに貢献した。

後に孤児院で働く清楚かつ慈愛の心を持つ美しきシスターを妻として迎え、その姿は人々の羨望の的であったという……





<世界を繋ぐ騎士> クロード・フォン・リーガン



リィンの『エレボニア総督』時代はエレボニアの駐留軍の指揮官の一人として、リィンを支えた。『エレボニア総督』の任を終えたリィンのクロイツェン州統括領主就任後、クロイツェン州の飛行騎士指導者を務めつつ、政務官の一人としてもクロイツェン州の統治に積極的に参加した。やがてメンフィルの本国側の実家の当主に就くとエレボニア総督府時代やクロイツェン州での飛行騎士指導者兼政務官によって得た経験や人脈を活用し、メンフィルとエレボニアの壁を崩す一手段として飛行騎士や飛行騎獣を操ってレスキュー活動をするレスキュー隊員を育てる事を専門とした専門学校を創設。

その初代学長として就任したクロードはエレボニアを含めた異国の留学生を積極的に受け入れるなどして、メンフィルとエレボニアの関係回復や各国との新たな関係構築に大きく寄与した。また、妻に迎えた女性はガイウスの上の妹、シーダ・ウォーゼルであった。この驚くべき結婚により、メンフィルとノルドの民の交流は一気に加速したのだった………





<天才令嬢> リシテア・フォン・コーデリア



リィンの『エレボニア総督』時代はエレボニアの駐留軍の指揮官の一人として、リィンを支えた。『エレボニア総督』の任を終えたリィンのクロイツェン州統括領主就任後、クロイツェン州の魔道騎士団長を任される。その確かな知識と閃きによってクロイツェン州の魔道騎士団をメンフィル皇帝の親衛隊として名高い”魔道軍”に次ぐ精鋭へと発展させる事に大いに貢献。また、政務官の一人としてもクロイツェン州の統治に参加してクロイツェン州の発展にも大いに貢献し、後に政務官を纏める立場となり、リィンの政治方面の重臣となる。

また、リシテアの子孫達も代々クロイツェン州やメンフィル本国の魔道騎士や政務官の重要な立場を任される事になった事から、コーデリア家は”魔道”と”政治”の名門貴族としてゼムリア大陸とメンフィルの本国に轟かせる事になる………





<寡黙なる騎士>  ドゥドゥー・モリナロ

<“清廉”の騎士> イングリット・ブランドル・カラテア



リィンの『エレボニア総督』時代はそれぞれエレボニアの駐留軍の指揮官の一人として、リィンを支えた。『エレボニア総督』の任を終えたリィンのクロイツェン州統括領主就任後、ドゥドゥーはリィンの従者として、その治世を支えた。一方でイングリットは、クロイツェン州の騎士としてリィンに仕えた。

二人は級友にして主の守護者として並び立って戦い、背中を預け合う無二の相棒にして夫婦となる。その活躍ぶりを物語として、吟遊詩人は各地で歌い上げた。級友にして主を守護する寡黙な従者と美しい女性騎士の夫婦の物語は、メンフィル全土で高い人気を博したという………





<誠実なる騎士> フランツ・ヴィント

<戦場の花> アメリア・シルヴァ



リィンの『エレボニア総督』時代はそれぞれエレボニアの駐留軍の指揮官の一人として、リィンを支えた。『エレボニア総督』の任を終えたリィンのクロイツェン州統括領主就任後、アメリアはフランツと共にわずかな間だけクロイツェン州軍で騎士として働いたが、フランツとの結婚を期に引退する。

やがて二人の間には息子と娘が生まれ、父の誠実さと”ヴァンダール流槍術”、母の明るさを受けついだその子達も、のちにシュバルツァー家に仕える騎士となった。





<つつましき銃騎士> ステラ・ディアメル



リィンの『エレボニア総督』時代はエレボニアの駐留軍の指揮官の一人として、リィンを支えた。『エレボニア総督』の任を終えたリィンのクロイツェン州統括領主就任後、クロイツェン州の騎士として務め、名を馳せる。銃の引金を引くその姿の美しさは敵味方問わず人を魅了した。後にリィンの妻の一人として嫁ぎ、アイドスの”神格者”となったリィンの”使徒”の一人にもなり、リィンの多くの妻達と共にリィンを永遠に支える事となる。訓練兵時代に紡いだリィンとの”相棒の絆”はエリゼやエリスの”兄妹の絆”、セレーネの”人と竜のパートナー契約の絆”にも劣らない深い信頼関係であったという………





<貴族の中の貴族> フェルディナント・フォン・リグレ

<愛しき人の為に> ドロテア・アーノルト



ヨルムンガンド戦役後、フェルディナントはクロイツェン州の政務官の纏め役を任される。平民に寄り添ったその政治手法により、クロイツェン州は瞬く間に復興を遂げる。その裏には、平民から侯爵嫡男夫人となった美しき元歌姫、ドロテアの多大な活躍があったという。

その功績をもって宰相の地位に上ったフェルディナントは父から当主と宰相の座を譲られた後、シルヴァン皇帝の後を継いだ女帝リフィアの右腕として帝国全土の改革にも駆り出されるが、仕事に追われながらも、家族との時間を大事にしたという。ドロテアとの間に多くの子を育み、彼らの家庭には常に明るい歌声が響いた。





<赤薔薇の貴公子> ローレンツ・ヘルマン・グロスタール



ヨルムンガンド戦役後、クロイツェン州の政務官の纏め役の副官を任される事となったローレンツはクロイツェン州の復興に注力し、リィンのクロイツェン州統括領主就任後はグロスタール家の新たな当主となり、旧共和国領でもあるメンフィル領の統治にも携わるようになった。優秀な政治家としての評価を得た彼は、婚約者との婚姻を発表する。

やり手の父から領内経営を学んでいた彼女は、ローレンツとの婚姻に伴い旧共和国領のメンフィル領全土の内政にも参画。特に酪農の振興で大きな成果を挙げたことから、二人は“牛馬の父母”と讃えられた。なお、ローレンツはその名で呼ばれることを喜んでいなかったともいう………







<奔放の騎士> フォルデ・ヴィント



ヨルムンガンド戦役後、クロイツェン州の騎士団長に就任した。騎士団長に就任しても怠け癖や人任せは相変わらずであったが、部下達に任せる仕事は決して不可能なものではなく、任せられた仕事の達成に苦戦している時は適切な助言を行っていた。その頻繁に仕事を人に任せるそのやり方が結果的には部下達を成長させる糧になったという。また趣味の絵も続けており、後に絵の実力が認められ、後任であるディミトリに騎士団長を委ねた後はプロの画家に転向し、メンフィル本国やゼムリアの世界各国を周って多くの名画を後の世に残した。なお、趣味の絵が認められた事は画家として嬉しかったが、世界各国から画家としての仕事が殺到した事で騎士団長を務めていた時以上の多忙な毎日に、本人は少しまいっているようだったという。





<情熱の騎士> カイル・ベルグリーズ



ヨルムンガンド戦役後、クロイツェン州の騎士団副長に就任し、新人たちを指導し、多くの信頼を得た。どんな困難があっても決してくじけることなく若いときはもちろんのこと、年を重ねた後も何時も先頭に立って突き進む彼の情熱は多くの者に生きる力を与えたという





<メンフィルの『娘』> セシリア・シルン



ヨルムンガンド戦役後も魔道軍将として、またシルヴァンの側妃の一人として、祖国メンフィルの発展に力を尽くし、数十年後に勃発したマーズテリア教を筆頭とした光陣営との大規模な宗教戦争でも数多くの功績を残した。かつての教え子達であるリィン達黒獅子の学級の面々への心配りも忘れず、リィン達が何らかの問題を解決しなければならなくなった時はその解決の為に陰ながら協力した。冷静な判断力と指導力、そして国への情熱を持った彼女の働きによりメンフィルの発展を更に進めていく。後世、彼女はメンフィルの人々から尊敬の念をこめて『メンフィルの娘』とうたわれることになる………

 
 

 
後書き
それでは皆さん、よいお年を…… 
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