ドリトル先生とラーメン
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第七幕その十二
「巨人のオーナーだしね」
「あっ、そっくりだね」
「言われてみたら」
「北の将軍様と巨人のオーナーそっくりだよ」
「恐ろしい位に」
「それでそんな人は巨人ファンの場合も多いんだ」
野球の方はといいますと。
「これがね」
「思い切り矛盾してない?」
「共産主義なら巨人のやり方って完全にアウトだよ」
「今は力を失くして万年最下位で」
「お金もないから悪事も働けないけれど」
「巨人のやり方なんてね」
「完全に強者の論理で悪い意味で資本主義だからね」
先生もはっきりと指摘しました。
「共産主義それにそうした人達は社会的弱者やマイノリティーがどうかとも言うけれど」
「そうした主張はいいけれど」
「それなら巨人はね」
「あのやり方はどうかってなるね」
「強者の論理で動くのは」
「全く以ておかしいよ」
先生はこうまで言いました。
「日本のそうした人達は」
「北朝鮮が好きで巨人が好き」
「矛盾してるね」
「まあ将軍様と巨人のオーナーはそっくりでも」
「それで一脈通じるかも知れないけれど」
「そんな人達がいることは」
浮かないお顔のままです、先生は言いました。
「日本のよくないところだね」
「全くだね」
「あまりにもおかしな人がね」
「どの国も問題点があるけれど」
「日本はそのことね」
「こうした人達が学者さんにも多いから」
先生の同業者の人達にもというのです。
「残念だよ」
「あとマスコミの人達ね」
「所謂知識人の人達」
「本来は一番わかっている筈の人達が」
「日本で一番おかしいね」
「おかしいなんてものじゃないね」
先生は残念そうに言いました。
「本当にね」
「全くだね」
「そうした人達が食べることにも言うからね」
「自然食だけが最高とか」
「そんなこと言ってね」
「ハウス栽培も否定したり」
こちらもというのです。
「兎角文明や科学、理知に反する」
「何処が知識人なのかな」
「一体ね」
「普通の人達よりずっとおかしいのに」
「知識人をやっていけているんだ」
「だから日本の知識人はどうにもならないともね」
その様にもというのです。
「言われているよ」
「常識がなさ過ぎて」
「それでだね」
「インスタントラーメンや冷凍食品も否定して」
「自然食ばかりで」
「それでいざお店で食べると」
その時はといいますと。
「お口に合わないと騒いで暴れる」
「野蛮だね」
「もう知性を感じないよ」
「それってヤクザ屋さんじゃない」
「無茶苦茶だよ」
「人間こうなったら終わりだよ」
こうまで言う先生でした。
「全く以てね」
「そう考えるとね」
「インスタントラーメンもちゃんと考えないとね」
「そして冷凍食品のラーメンも」
「正当に食べて評価しないとね」
「それが正しい在り方だよ」
先生は皆にお話しました。
「知識人という以前にね」
「人間としてね」
「そうでないとね」
「全く以て駄目だね」
「そう思うよ」
心から言う先生でした、ラーメンを通じてもこうしたことを思うのでした。
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