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X ーthe another storyー

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第四十九話 合鏡その七

「牙暁ちゃんもね」
「役に立っているかな」
「うん、庚さんにも助言して」
「夢の中で相談する中で」
「他の地の龍の人達ともお話して」
 そうもしてというのだ。
「導き手にもね」
「なっているんだね」
「だからね」
 それ故にというのだ。
「ちゃんとね」
「役に立っているんだね」
「うん、だからね」
「いざとなれば」
「動けばいいよ、動かないとね」
「何にもならないね」
「けれど動いたら」
 そうすればというのだ。
「きっとね」
「何かになる」
「だからどうしてもという時は」
「動けばいいね」
「そうだよ、動けば」
 そうすればというのだ。
「どうしようもないと思ったことでも」
「どうにかなる」
「きっとね、だからね」
「これから起こることも」
「動こう、例えば牙暁ちゃんが神威君にお話して」
 そうしてというのだ。
「嵐さんのことを気に掛ける様に言っても」
「それでだね」
「彼勘もいいから」
 それ故にというのだ。
「言えばね」
「何か気付いてくれて」
「動いてくれるから」
 そうするからだというのだ。
「動いていこう」
「変えられないと嘆くよりも」
「それよりも」
 絶対にというのだ。
「動こうね、何も決まっていないならね」
「決める為に動く」
「そうしていこうね」
「・・・・・・お願い出来ますか」
 丁は北都の話をここまで聞いてだった、そのうえで牙暁に顔を向けてそのうえで彼に対して頼んだ。
「その時は」
「うん、それなら」
 牙暁も応えた。
「動くよ」
「そうしてくれますね」
「そして」
 そのうえでというのだった。
「北都さんの言う通りに」
「決めますか」
「そうするよ、今からね」
 こう言ってだった。
 牙暁は神威の夢に出てだ、彼にそっと話した。
「嵐さんに何かあれば」
「俺がか」
「動いてくれるかな」
「最初からそのつもりだ。だが」
 神威は夢の中で牙暁自分の目の前にいる彼に話した。
「地の龍からそう言ってくるとはな」
「僕は地の龍だけれど」
 それでもというのだった。
「人間は嫌いじゃないし滅びることも」
「望んでいないか」
「だからね」
「俺にもか」
「今言ったよ、だからね」
 それでというのだ。
「嵐さんのことは」
「何かあればか」
「頼めるかな、よかったら」
 牙暁はさらに話した。 
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