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新オズの臆病ライオン

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第六幕その五

「こうした場所ってね」
「臆病ライオンさん好きだね」
「大好きだよ」
 こうトトに答えました。
「凄くね」
「そうだよね」
「サバンナもいいけれど」
「こうした場所もだね」
「大好きでね」
「くつろげるね」
「そうなんだ、自然とね」
 トトに一緒に歩きながら言うのでした。
「くつろげるよ」
「そうなんだね」
「だからね」 
 それでというのです。
「王宮でもね」
「よくお庭にいるね」
「毎日行って」
 そうしてというのです。
「楽しんでいるよ」
「そうだね」
「歩いてお散歩して」
「その後はだね」
「ゆっくりと寝ることもね」
「好きだよ」
「庭園でのお昼寝なんてね」
 それはというのです。
「最高だね」
「うん、僕もだよ」
 トトもそれはと応えました。
「お庭を歩いて回って」
「お昼寝をすることがだね」
「大好きだよ」
「生きものは皆好きだね」
「ライオンも犬もね」
「虎もだよ」 
 腹ペコタイガーも言ってきました。
「そうしたことをすることは大好きだよ」
「緑の庭のお庭の中を歩いて回って」
「そしてお昼寝することがね」
 臆病ライオンにお話しました。
「大好きだよ」
「君もだね」
「それが嫌いな生きものはね」
「まずいないね」
「オズの国ではね」
「そうだね」
「そうね、歩いていたら」
 庭園の中をとです、ドロシーも言いました。
「その後でね」
「お昼寝したくなるね」
「そうなるわ、例えば」
 臆病ライオンに笑って答えました。
「ハンモックに揺られて」
「お昼寝だね」
「ええ、こうした場所でね」
「それもいいんだね」
「私は大好きよ」
 こう言うのでした。
「すやすやとぐっすりとね」
「寝られるね」
「だからね」
 それでというのです。
「貴方達のお話を聞いて」
「そうしたくなったんだ」
「そうよ」 
 その通りだというのです。
「私はね」
「それじゃあ」
「そうしてみるわね」
「この空中庭園で」
「貴方達と一緒にね」
「いいね、ただそれはね」 
 魔法使いはこう言いました。 
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