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夢幻水滸伝

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第三百二十六話 七州掌握その七

「それでじゃ」
「あっという間にか」
「掌握出来たわ」
「それは何よりやな」
「浮島も掌握してるけえ」
 そちらもというのだ。
「安心するんじゃ」
「そやねんな」
「ただのう」
 碧はフォークとナイフを操りつつ首を少し傾げさせて言った。
「瑠璃子ちゃん達とも話したが」
「どないした?」
「いや、プレーリーの村はな」
 そこはというのだ。
「村というても一軒一軒の間がな」
「離れてるな」
「広大な農園とか牧場が多いな」
「それがカンサスとかでもや」
「あるんじゃな」
「この世界のアメリカでもな」
 こう碧に話した。
「そうなんや」
「そうなんじゃな」
「そうした村もあるんや」
「アメリカはそうなんじゃな」
「もっと言えば村と言うよりな」
「一軒家が幾つもあるやな」
「そうした風なところがな」
 トウェインはハンバーグステーキの隣にあるボイルドベジタブル人参や玉葱、ジャガイモやブロッコリーを食べながら話した。
「あるんや」
「そうなんじゃな」
「まあそうした場所もあるってな」
 その様にというのだ。
「認識してくれたら何よりや」
「大草原の小さな家じゃな」
「ああ、あの作品とかな」
 トウェインもまさにと返した。
「それにオズの魔法使いの最初や」
「あれはカンサスじゃったな」
「ああした感じでな」
「大平原にじゃな」
「一軒家があったりするのもな」
「アメリカじゃな」
「そや、それで人口もな」
 そういった地域がある州はというのだ。
「少ないんや」
「そうなんじゃな」
「そこは日本とちゃうな」
「日本にはそもそも大平原ないからのう」
「山めっちゃ多くてな」
「海に囲まれた山ばかりの島国じゃ」
 碧はコーンポタージュを飲んだ、その他には鮭のムニエルもあってそちらも二人共楽しく食べている。
「そうじゃからのう」
「大平原はないな」
「そうじゃ、わらわの生まれの広島もじゃ」
 こちらもというのだ。
「南は海でじゃ」
 それと共にというのだ。
「北は山ばかりじゃ」
「そうした土地やな」
「それで瑠璃子ちゃん達は奈良じゃな」
「盆地やな、あそこは」
「あそこは北は盆地でじゃ」 
 この世界にも奈良盆地があるのだ、そこに綾乃達の勢力の第五の都市である奈良も存在しているのだ。尚綾乃の勢力圏内で一番人口が多いのは大坂でその次は京の都、神戸、堺と続いている。他には和歌山や四日市も大きい。 
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