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仮面ライダーキバ 目に見えないつながり

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第六章

「スサノオは世界征服、若しくは人類を己の完全なコントロールに置くことを考えている」
「だよね」
 正夫もスサノオの話を聞いていてそうとしか結論を出せなかった。
「話を聞いてたらどうしてもそうとしかならないけれど」
「それでも何か今までのどの組織や勢力のやり方を見ていたら」
「特に。グロンギ以降か」
 紅と名護がまた言う。
「ライダー、というか人間との戦いを楽しんでいるような」
「しかも。その際様々なトラップを用意している」
「警察にスマートブレイン社にボードにゼクト」
 嶋はこれまでの組織の名前を出してきた。
「全てそれぞれのライダーシステムを開発してそれで戦ってきた」
「スマートブレイン社は花形社長でしたね」
 名護が嶋に問うた。
「確か、。あの人は」
「あの人のことは私もよくは知らない」
 嶋は一旦その顔を正面に戻した。
「会ったことは何度かあるが」
「御会いされたんですね」
「おそらく彼もまた知っていた」
 今度は紅に言葉を返していた。
「スサノオのことを。そしてエラスモテリウスオルフェノクでありボードの理事長だった天王路もだ。彼等はスサノオの存在を知っていて動いていたのだ」
「そしてライダーシステムを作り上げていった」
「そういうことだ。ゼクトはかつてのショッカーとの戦いのデータからライダーシステムを作り上げていた。またイマジンと戦うライダー達も」
「ライダーは色々なんですね」
 紅はこのことにも気付いたのだった。
「クウガは元々グロンギと戦う為でしたし」
「アギトは黒衣の青年が危惧していた白衣の青年の期待していた存在」
 登はアギトについて述べた。
「ギルスはその不完全形態だった」
「それでミラーワールドのライダー達は神崎士郎が作ったのを黒衣の青年とスマートレディがスサノオとの戦いに組み入れたんだったよね」
 正夫はミラーワールドのライダー達のことを考えていた。
「けれどあのライダー達の戦いも何か引っ掛かるものがあるよね」
「イマジンの特異点である野上君も」
 紅は彼のこともまた思い出したのだった。
「イマジンを使っていたカイがスサノオならやっぱり」
「たださ。何かスサノオって自分でライダーを作ったりもしてない?」
 ラモンは彼等の話からふと言った。
「キバとかサガもそうだしスマートブレインのライダーも花形社長はあれじゃない。オルフェノクの王っていうかスサノオを守る為じゃなくて倒す為に開発していたんだし」
「!?そういえば」
 今度は何と嶋が気付いたのだった。
「スサノオは自分からライダーを作り出してもいるな」
「キバやイマジンの特異点もだな」
 次狼は良太郎のことも述べた。
「スサノオはどうも自分から敵を作り出しもしている」
「しかも俺達のような存在や渡の様なハーフにそれを与えることが多い」
「俺は最初キバを人類の敵だと考えていた」
 名護はかつての己を語った。
「先の王のこの上ない破壊を聞いて。紅音矢が命を捨てて闘ったあの闘いで」
「それで最初僕を敵だと思っていたんですか」
「俺の父はファンガイアのことを知っていた」
 名護は父のことも語った。
「それは結婚式の直前わかった。だがそれを気付かれそれで殺されていた」
「それは本来は違っていた」
 だが次狼は名護の父のことに注釈を入れてきたのだった。
「御前の父は別のことで死ぬ筈だった」
「別のこと!?」
「そうだ。御前に殺される筈だった」
 こう彼に語るのだった。
「些細なミスを御前に告発されて死ぬ筈だったのだ」
「そうだったのか・・・・・・」
「だがあの音矢との闘いで運命が変わった」
 流石に唖然とする名護にまた語った。
「御前の父はあの時の王の人間への襲撃に巻き込まれてそれでファンガイアを知った。それで以後ファンガイアを何とかしようと積極的に動いたのだ」
「お父さんは最初からファンガイアの存在は知っていたんだよ」
 ラモンが名護に話したのはこのことだった。
「政治家だったからね。けれどどうもそれから前に知ってそれで動きをさらに活発にさせたみたいだね」
「それがファンガイアを刺激してか」
「そういうことだ。御前にではなくファンガイアに殺された」
 力はこう名護に語った。
 
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