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新オズの臆病ライオン

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第四幕その四

「その時は優しさも知恵もね」
「発揮されるんだね」
「時には知恵か優しさがあって」
 そうしたものがというのです。
「勇気がね」
「発揮されるんだね」
「この三つは別々にあるんじゃなくて」
 そうでなくてというのです。
「それぞれ合わさっていて」
「影響し合っているんだ」
「そうしたものよ、言うなら三つの宝石がね」
 知恵、優しさ、勇気がというのです。
「お互いにね」
「つながってるんだね」
「そしてね」
「影響し合っているんだ」
「そうしたものってね」
「ドロシーは考えているんだね」
「今はね、貴方達三人はそれぞれ三つのものを強く持っていて」
 そしてというのです。
「その中でなのよ」
「僕は勇気、かかし君は知恵、樵君は優しさをだね」
「最も強くね」
 まさにというのです。
「それぞれね」
「持っているのよ」
「成程ね」
「それでこれからもね」
 是非にというのでした。
「発揮していってね」
「そうなる様にするよ」
「そうしてくれたらね」
 ドロシーは臆病ライオンににこりと笑って答えました。
「私も嬉しいわ」
「お友達としてだね」
「ええ、お友達が頑張ってくれたら」
 そのお友達として言うのでした。
「私もね」
「嬉しいんだ」
「貴方も他の人達も頑張ってくれたら」
「そう言われると僕もだね」
「そうでしょ、私達が頑張ったら嬉しいでしょ」
「応援したくなって困っていたら」
 それならというのです。
「是非ね」
「助けたくなるわね」
「そうなるのがね」 
 それがというのです。
「本当のお友達だね」
「そう思うわ、ただね」
「ただ?」
「いや、素直にこう思えることが」
 それがというのです。
「いいのよね」
「そうなんだ」
「外の世界には嫉妬っていう感情があって」
「どんな感情かな」
「その人が活躍したり凄かったりするとね」
 そうならというのです。
「嫌に思って何なのよってなるね」
「そうした感情なんだ」
「よくない感情よ」
 こうも言うのでした。
「怒ったり慢心したりするのと一緒で」
「よくないもので」
「それでね」
 その為にというのです。
「嫉妬することはね」
「よくないことで」
「お友達が活躍したりして」
「素直に喜べることは」
 それはというのです。 
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