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ドリトル先生とラーメン

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第三幕その九

「そしてです」
「散策と見物をですね」
「して」 
 そうしてというのです。
「そのうえで、です」
「三時にですね」
「ティータイムにしましょう」
「それでは」
 先生も頷きました、それで二人でお勘定となりましたが先生が全部出そうとすると日笠さんはワリカンでと言ってでした。
 それで支払ってそれからです。
 二人で三時まで中華街の中を散策しました、その間日笠さんはずっと先生の隣にいてティータイムの時もでした。
 マーラーカオに杏仁豆腐、桃饅頭の中華風ティーセットに中国茶を前にしてです、先生に言いました。
「あの、これからですが」
「ティータイムの後ですね」
「ご予定はありますか?」
「はい、お家に帰りまして」
 先生は微笑んで答えました。
「次の論文の為の読書に」
「資料のですか」
「そして皆とです」 
 家族と、というのです。
「晩ご飯をいただきます」
「そうなんですね」
「その予定です」
「そうなのですね」
「ですからティータイムが終われば」
 今のというのです。
「中華街の門のところで」
「お別れですか」
「今日は」
「そうですか。あの」 
 日笠さんは何処か必死そうに言いました。
「よかったらです」
「それならですか」
「はい、ティータイムの後もと考えていましたが」
「そうでしたか、では予定を汲まなかったらよかったですね」
 先生は申し訳なさそうに応えました。
「それなら」
「いえ、お気遣いなく」
 日笠さんは残念そうに応えました。
「予定がおありでしたら」
「そうですか、では」
「はい、ティータイムが終わって」
 今度は残念そぷに言う日笠さんでした。
「中華街の入り口まで」
「そうでした、お家まで送りますね」
 先生はここで紳士のマナーを出しました。
「お友達ですから」
「だからですか」
「そうさせてもらいます」
「お友達ですね、ですが有り難うございます」
 嬉しそうでいて残念そうな、そんな笑顔でなのでした。
 日笠さんは応えました、そしてティータイムの後は日笠さんのお家まで一緒でした。先生は日笠さんを送ってからです。
 お家に帰ってこの日のことをお話しましたが。
 まずはです、王子がやれやれとなって言いました。
「そうなると思ったよ」
「全くだよ」 
 チーチーは王子と同じ口調でした。
「予想通りだよ」
「こんな予想通りになるなんてね」
 ホワイティも言います。
「ある意味凄いよ」
「先生らしいっていうかね」
「がっかりするよ」 
 オシツオサレツは実際にがっかりしている感じです。 
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