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夢幻水滸伝

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第三百二十四話 極寒の自然の中でその九

「昇進してもらいますし」
「兵士から下士官に」
「そして士官に」
「ひいては将帥にもですね」
「なってもらいます、資質があれば」
 そうであるならというのだ。
「私は誰でもです」
「重く用いる」
「軍隊でも」
「そうなのですね」
「種族や住んでいる地域に関係なく」
 そのうえでというのだ。
「活躍してもらいます、ですから」
「軍隊もですね」
「イヌイットや冒険者の人達も受け入れる」
「そうしますね」
「勿論官吏にもです」
 その官吏達に言うのだった。
「そうしていきます、では」
「これからですね」
「州を統一すれば」
「貿易と内政に専念し」
「人材も求めていきますね」
「そうしていきます」
 こう言って実際にだった。
 エリカは人材も集めていった、その中で食事も楽しんだが彼女は今ホッキョクグマのステーキを食べているが。
 ふとだ、一緒に食べているマスターとアンカレジの市長にこんなことを言った。
「ホッキョクグマはよお火を通さへんと」
「食べてはいけないです」
「絶対にでし」
 二人でエリカに言ってきた。
「間違ってもです」
「それはいけません」
「ホッキョクグマやセイウチには確実に寄生虫がいます」
「ですから火を通さないとです」
 さもないと、というのだ。
「食べてはいけません」
「イヌイットの人達はキビヤにして保存しますか」
 冷凍保存させるのだ、そうして非常時に食べるのだ。
「そうでないとです」
「とてもです」
「そうですね、あと肝臓は」
 エリカはホッキョクグマのその部分の話もした。
「絶対にですね」
「ビタミンAが多過ぎるので」
「食べると毒になりますので」
「ですから」
「こちらは何をしても食べてはいけません」
「起きた世界でも言われました」
 エリカはステーキをさらに食べつつ答えた。
「食べることはないやろと言われても」
「起きた世界では」
「そうだったのですね」
「はい、それがです」
「今はですね」
「こうして食べています、いや食べてみると美味しいですが」
 それでもというのだ。
「その際はですね」
「しっかりと火を通すかです」
「冷凍したうえでないですと」
「そして肝臓はです」
「絶対に駄目です」
「そうですね、ただ掌は」
 この部分の話もした。
「ええですね」
「ああ、熊の掌ですね」
 市長は一緒にあるシーフードサラダを食べつつ応えた、ハウス栽培でアラスカ州で作られた野菜で作ったものだ。
「中華料理で有名な」
「はい、それです」
 エリカもまさにと答えた。
「私も言ってますけど」
「そちらは別に」
「ホッキョクグマでもですね」
「問題なくです」
 それでというのだ。 
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