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新オズの臆病ライオン

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第三幕その六

「もうね」
「こんな凄いものも出来るんだ」
「そうなのよ」
 臆病ライオンににこりと笑って答えます。
「これがね」
「これを発明したのは私なんだ」
 魔法使いも言ってきました。
「実はね」
「魔法使いさんがなんだ」
「うん、一瞬で自分が行きたい場所に行ける」
「そうしたものを発明したくて」
「それでね」
「発明したんだね」
「そうなんだ」
 こうお話するのでした。
「そしてそれがね」
「成功して」
「今もね」
「ボタンを迎えにだね」
「行けるわ」
「じゃあ早速だね」
「道具を使ってボタンを迎えに行きましょう」
 臆病ライオンに笑顔でお話します。
「そうしましょう」
「わかったよ、それでどんな道具を使うのかな」  
 臆病ライオンは自分に言うドロシーに尋ねました。
「それで」
「そうね、前に翼のお話をしたし」
「それを使うんだ」
「ええ、魔法の翼を付けて」
 そうしてというのです。
「お空を飛んでね」
「そうしてだね」
「今ボタンがいる小島まで行って」 
「飛んでだね」
「そしてね」
 そのうえでというのです。
「行きましょう」
「それではね」
「この距離ならすぐに行けるね」
 魔法使いは自分のスマートフォンでGPSボタンに付けたそれの場所を確認してからドロシーに言いました。
「飛んでいけば」
「すぐなのね」
「うん、それにね」
 魔王使いはさらにお話しました。
「ボタンだけだから」
「それでなの」
「そう、それでね」
 だからだというのです。
「ここは少しのメンバーだけでもね」
「飛んで行って」
「迎えに行ってもいいね」
「それじゃあね」 
 臆病ライオンは魔法使いの提案を聞いて言いました。
「僕とドロシーでね」
「二人でなのね」
「行こうよ」
 ボタンを迎えにというのです。
「そうしよう」
「それじゃあね」
「そしてね」
 それでというのです。
「今から翼をね」
「ええ、出すわね」
「それで一緒に付けてね」
「飛んでいくのね」
「そうしようね」
「わかったわ」
 ドロシーも頷いてでした。
 鞄から早速二つの白い鳥の翼を出しました、一つをまずは自分が着けてもう一つを臆病ライオンに付けました。するとです。 
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