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新オズの臆病ライオン

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第三幕その一

               第三幕  動物園に行って
 皆は朝になると朝ご飯を食べてです。
 それからすぐに動物園に行きました、そして動物園に入ると多くの種類の生きもの達がいて皆で彼等と一緒に遊ぶことにしました。
「うわあ、沢山の生きものがいるね」
「そうだね」
 臆病ライオンと腹ペコタイガーはそれぞれの生きものが暮らしている場所を模した草原や岩場がある動物園の中で声をあげました、オズの国では生きものも人も仲良く暮らしているので檻や堀は一切ありません。
「それぞれの場所にね」
「だから僕達も普通に行き来出来るね」
「僕達の仲間もいてね」
「ライオンや虎もね」
「そして他の生きもの達もいて」
「凄く賑やかだね」
 こうお話してです。
 二匹も皆も楽しく遊びはじめました、その中で。
 ボタンは眠そうにです、こんなことを言いました。
「お天気もいいしあったかくてね」
「それでだね」
「ちょっとお昼寝したくなったよ」
「いや、まだ朝だよ」
 魔法使いはそのボタンに笑って言いました。
「今はね」
「そうだけれど」
「眠いんだ」
「そうなってきたよ」
 欠伸をしつつ言うのでした。
「もうね」
「じゃあここで寝るかな」
「うん、そうしていい?」
 こう魔法使いに言いました。
「今からね」
「私はいいと思うよ」 
 魔法使いは笑顔で答えました。
「そうしてもね」
「そうなんだ」
「うん、ただ君はね」
「寝るとね」
「時々何処かに行くね」
「オズの国かオズの国と関係のある場所にね」
「何処かに行くからね」
「今回も朝起きたら」 
 その時にというのです。
「私のお部屋にいたね」
「お部屋のソファーの上で寝ていたね」
「そうだったね」
「それまでグリンダさんのお城にいたけれど」
 それがというのです。
「起きたらね」
「私のお部屋にそうしていてね」
「それで今回一緒にいるね」
「そうだね」
「そう思うと」
「今寝て」
「別の場所に行ってるかも知れないね」
 こう言うのでした。
「本当に」
「そうだね、けれど大丈夫だよ」
「大丈夫かな」
「だって君が今何処にいるかはね」
 このことはというのです。
「GPSがあるから」
「それでなんだ」
「君の頭の帽子に付いているからね」
 水兵さんのそれにというのです。
「だからね」
「わかるんだね」
「そうだよ、若し君がいなくなっても」
 そうなってもというのです。
「すぐにね」
「そこに来てくれるんだ」
「そしてこの街に戻るよ」
「そうしてくれるんだね」
「何かあってもね」
 ドロシーも笑顔で言ってきました。 
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