ドリトル先生とラーメン
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第二幕その三
「昔から」
「毎日その日その日のメニューが決まっていて」
「それ以外のものはね」
「食べられないね」
「他のことも厳しいけれど」
「お食事もだね」
「砕けたものなんて」
それこそというのです。
「全くだよ」
「食べられないお家だね」
「イギリス王家よりもね」
先生は母国のお話もしました。
「その辺りはね」
「厳しいね」
「皇室と王室は同じ様でね」
「また違うね」
「何かとね」
「日本の天皇陛下って皇帝だからね」
王子は言いました。
「他の国の言語で訳したらそのままだからね」
「皇帝になるね」
「そうした存在だからね」
「王の上に立てる唯一の存在がだよ」
まさにそれがというのです。
「他ならにあね」
「皇帝だよね」
「そうだしね」
それにといいうのです。
「また違うよ」
「何もかもがね」
「しかもだよ」
先生はお話を続けました。
「日本の皇室は歴史があるからね」
「二千年はあるよね」
「皇紀だと二六〇〇年以上ね」
「そこまであるとね」
「やっぱりね」
「何かと違うね」
「だから何かと伝統があって」
日本の皇室にはです。
「それでだよ」
「格式もあるね」
「だからね」
「インスタントラーメンとかはだね」
「食べられないだろうね」
こう王子にお話しました。
「やっぱり」
「そうだよね」
「そしてイギリス王家もね」
「そうしたものは食べられないね」
「イギリスにもああした食品はあるけれど」
それでもというのです。
「インスタント食品は」
「それでもだね」
「そうだよ、イギリス王家も伝統があって」
それでというのです。
「厳しいところもあるから」
「日本の皇室程じゃなくても」
「それでもね」
「インスタントラーメンはだね」
「多分だけれどね」
先生の予想ですが、というのです。
「食べられていないよ」
「そうだね」
「他の王家もだろうし」
「僕が食べていることがなんだ」
「意外と言えばね」
「意外なんだね」
「うん、しかも好きなんだね」
王子に尋ねました。
「そうなんだね」
「うん、ただね」
ここで残念そうに言う王子でした。
「前はあったカレーラーメンがね」
「ああ、インスタントのだね」
「それがなくなって」
それでというのです。
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