ドリトル先生とラーメン
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第一幕その八
「とある新聞記者が主人公の料理漫画では否定しているけれどね」
「あの漫画はね」
「そうした食べもの嫌いだよね」
「他には冷凍食品だってそうだね」
「電子レンジも嫌いで」
「ハウス栽培のお野菜もね」
「あの漫画には大きな特徴があるんだ」
先生は確かな声で指摘しました。
「文明や科学といったものが嫌いだよ」
「凄く原始的ってことだね」
「そこにある考えが」
「何か変なこだわりがあって」
「それでだね」
「そうだよ、さらにね」
先生はその漫画についてさらにお話しました。
「登場人物がおかしいからね」
「そのことも言うよね、先生」
「あの漫画については」
「おかしいって」
「うん、物凄く短気な人ばかり出て」
作品中にです。
「何でもないことで激怒するしね」
「何でそこで怒るのってね」
「そんな場面多いよね」
「しかも怒り方凄いよね」
「激怒しかなくて」
「それもね」
さらにというのです。
「教養がなくて野蛮だよね」
「何かとね」
「そんな人しか出ないよね」
「長い間続いた作品でも」
「それでもね」
「どうも原作者の人の人間性が出て」
そしてというのです。
「そのうえでね」
「ああなってるんだね」
「あの漫画については」
「そうなのね」
「かなり我が強いというか基本我しかない人みたいだからね」
「ああ、それだとね」
「作品にも出るよね」
「傍から見ておかしいと思われても」
「本人さんは目に入らないから」
「だからね」
それでというのです。
「あの人達はね」
「そうした漫画なのね」
「インスタントラーメンとか否定していて」
「と往生人物が皆おかしい」
「そんな人達なのね」
「そうだと思うよ、それでね」
先生はさらに言いました。
「僕はあの漫画の主張に全く賛成出来ないからね」
「だからだね」
「インスタントラーメンも食べるね」
「そうするのね」
「冷凍食品もね」
こちらもというのです。
「食べてるね」
「そうだよね」
「抵抗なくね」
「そうしてるね」
「うん、あの漫画が何を言ってもね」
それでもというのです。
「便利でしかも美味しいからね」
「食べてるんだね」
「そうしてるね」
「そうした意見は気にしないで」
「そうしているよ、あとね」
さらに言う先生でした。
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