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暗殺教室 in Hero

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緑谷出久の暗殺教室35 リーダーの時間

放課後、喫茶店に、出久、渚、カエデ、メグ、前原、岡島の6人で来ていた。
 
カエデ「うーむ。イケメンだ」

カエデがそう言ったのは、E組のクラス委員である、磯貝のことだ。

磯貝は校則違反であるがアルバイトをしているのだ。理由は母子家庭で貧乏であり、母親が体調を崩しやすいからである。

磯貝「いらっしゃいませー!あ、いつもどうも原田さん、伊東さん」
 
客「ゆーまちゃん元気〜?もうコーヒーよりゆーまちゃんが目当てだわこの店!」
 
磯貝「いやいや、そんな事言ったら店長がグレちゃいますよ。原田さんモカで、伊東さんエスプレッソWでしたよね。本日店長おすすめでシフォンケーキありますけど」
 
客「じゃあそれ2つ!」
 
磯貝「ありがとうございます」

前原「じつにイケメンだ、うちのリーダーは」
 
岡島「殺してぇ....」


磯貝「お前ら粘るな…紅茶一杯で」

磯貝「はいはい。ゆすられてやりますよ。出がらしだけど紅茶オマケな」
 
出久、渚、カエデ(イケメンだ!)
 
何気ないイケメンプレイにキュンッとする人はいるだろう。クラス1のイケメンは磯貝だろう。

全ての能力がE組クラス内でもトップクラス。
今も沢山の食器を余裕で運んでる。
 
メグ、岡島(あんなに一度に運べるなんて、イケメンだ!!)

客「なーに?またお母さん体調崩されたの?」
 
磯貝「ええまぁ…。うち母子家庭なもんで。俺も少しは家計の足しにならないと。前に一度、学校にバレてちょっと痛い目見ましたけどね」
 
茅野(イケメンだ!)
 
 
前原「あいつの欠点なんて貧乏くらいだけどさ。それすらイケメンに変えちゃうのよ。私服は激安店のを安く見せず清潔に着こなすし」
 
一同(イケメンだ!)
 
前原「この前祭りで釣った金魚食わせてくれたんだけど、あいつの金魚料理メチャ美味いし」
 
一同(イケメンだ!)
 
前原「あとあいつがトイレ使った後よ...紙が三角にたたんであった」
 
カエデ、メグ(イケメンだ!)

出久「僕もするなぁ」

カエデ、メグ(流石出久君!)
 
岡島「あ、紙なら俺もたたんでるぜ。三角に」
 
カエデ、メグ(汚らわしい!!!)
 
前原「見ろよ。あの天性のマダムキラーっぷり」
 
一同(イケメンだ!)
 
渚「あっ...僕もよく近所のおばちゃんにおもちゃにされる」
 
一同(シャンとせい!)
 
前原「未だに本校舎の女子からラブレター貰ってるしよ」
 
一同(イケメンだ!)
 
メグ「...私もまだもらうなぁ…」
 
一同(イケない恋だ...!)
 

殺せんせー「イケメンにしか似合わない事があるんですよ磯貝君や、先生にしか」
 
一同(イケメ.............何だ貴様!?)
 
変装している殺せんせーがスイーツを食べていた。
 
殺せんせー「ここのハニートーストが絶品でねぇ。これに免じて磯貝君のバイトには目を瞑っています」

前原「そう言うなら緑谷は何も言わないんだな、目を瞑ってるし」


出久「校則とことを言われたら微妙かもしれないけど、僕の父親は何年も単身赴任中でさ、実質母子家庭だから母親を大事にする気持ちがわかるし、それに校則を破ってまで家族を守ろうとするカッコいい磯貝君を止めることは僕にはできないよ」ニコッ

カエデ、メグ(イ、イケメン〜///!!!)

前原(顔は磯貝の方だけど、中身は磯貝と同等のイケメンだったなこいつ...)

殺せんせー「でも皆さん。彼がいくらイケメンでもさほど腹は立たないでしょ」
 
片岡「え?」
 
殺せんせー「それは何故に?」
 
前原「何故って...だって、単純に良い奴だもんあいつ」
 
一同「うん」

その時、店のドアが開いた。

磯貝「いらっしゃ...!?」




荒木「おや〜?情報通りバイトをしてる生徒がいるぞ?」
 
小山「いーけないんだ〜磯貝君」
 
一同「!!!」
 
なんと浅野率いる五英傑がやってきたのだ。
 
 
浅野「これで2度目の重大校則違反。見損なったよ磯貝君...」

出久「五英傑...まずい...!」
 
磯貝「浅野、この事は黙っててくれないかな?今月いっぱいで必要な金は稼げるからさ...」
 
浅野「...そうだな。僕も出来ればチャンスをあげたい」
 
よからぬ事を企んでいる時の浅野は本当に學峯にそっくりである。

浅野「ではひとつ条件を出そうか。闘志を示せたら、今回の事は見なかった事にしよう」
 
磯貝「...闘志?」
 
浅野「椚ヶ丘の校風はね。社会に出て闘える志を持つ者を何より尊う...違反行為を帳消しにする程の尊敬を得られる闘志。それを示すにはーーーーーー」



木村「体育祭の棒倒しぃ?」

E組の男子だけが放課後に残って話し合いをしていた。

前原「A組に勝ったら目を瞑ってくれるんだと...」

寺坂「俺らに赤っ恥かかせる魂胆が見え見えだぜ」
 
出久「大分E組を敵視してるね...」
 
杉野「どうすんだよ。受けなきゃ磯貝はまたペナルティだ。下手すりゃ退学処分もありえるんじゃねえか...?」


磯貝「いや、やる必要は無いよ皆」
 
出久「...はい?」
 
磯貝「浅野の事だから何されるか分かったモンじゃないし、俺が播いた種だから、責任は全て俺が持つ。退学上等!暗殺なんて、校舎の外からでも狙えるしな!」
 
 
一同「イッ、イケ...
 
 
 
イケてねーわ全然!!!」
 
 
磯貝「ええ!?」
 
三村「何自分に酔ってんだアホ毛貧乏!!」
 
磯貝「アホ毛貧乏!?」


前原「難しく考えんなよ。A組のガリ勉共に棒倒しで勝ちゃ良いんだろ?楽勝じゃんか!」
 
前原はそう言うと、対先生ナイフを机の上に立てる。次々とそこに手を重ねていく。
 
三村「むしろバイトが奴らにバレてラッキーだったね」
 
寺坂「日頃の恨み、まとめて返すチャンスじゃねーか」
 
吉田「倒すどころかへし折ってやろーぜ!」

杉野「なあイケメン!」


出久「磯貝君、この戦いは殺せんせーを殺すよりも簡単だよ。それにいつも通りクラスのみんなで戦う...君1人で考える必要はない、困った時こそみんなで考えよう!そして勝とう!」

磯貝「お前ら...!」

男子全員がナイフに手を置いた。

磯貝「よっし、やるか!!」
 
一同「おう!!」
 
 
殺せんせー「(普段の行いですねぇ。イケメンも高い能力も彼の一番の強みではない。決して傲らず、地味な作業も買って出て、自分の事よりクラスの調和を第一に考える。積み重ねて身につけたのが“人徳”...リーダーには最も大事な資質です)どうれ。イケメン同士私も一肌脱ぎますかねぇ!」

-----

A組では...

浅野「僕の指示に従えば必ず勝てるよ」

浅野がそれぞれに棒倒しでの作戦を書いた紙を渡している。

浅野「...轟、君も今回ばかりは協調性を持ってもらうぞ」

轟「...仲良しごっこ...ってわけでもなさそうだしな...」

轟は紙を受け取った。


瀬尾「ちっ、感じ悪いな相変わらず...」

榊原「いつも何かに怒っているからねぇ」

浅野「...」

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出久「さて...やるか!」

出久が出るのは個性ありの400m走...この種目だけは個性を使ってもいいのだ。

出久(せめて1......4いや、15%はできるようにしたいな。体少し痛むだろうけど、動けないわけじゃない...やるぞ!!!)

-----

そして当日...体育祭が始まった。

100m走

荒木『100m走はA、B、C、D組がリードを許す苦しい展開!!負けるな、我が校のエリート達!』

杉野「体育祭でも相変わらずだよな...」
 
ひなた「でもいるじゃん。うちらにも味方が」
 
 
殺せんせー「ふぉぉ!カッコいい木村君!もっと笑いながら走って!!」

出久「殺せんせーのおかげで明るい感じだけど...国家機密なんだよなぁ...」

陽菜乃「でもトラック競技、木村ちゃん以外苦戦してるね〜」
 
出久「2位は取るけど陸上部とかには惜しいけど...」
 
陽菜乃「暗殺訓練で自信ついてたんだけどな〜」
 
烏間「当然だ。100m走を2秒も3秒も縮める訓練はしていない。開けた場所で速く走るのは、それを専門に訓練してきた者が強い。君らも万能ではないということだ」
 
パン食い競走
 
烏間(だが、訓練の成果は思わぬ所で発揮される。例えば...)

これに出ているのは原で、他の選手もよりも遅れて、パンの場所に着いたが...
 
原「ふんっっっ!!!!」
 
原は一発でパンを咥えられた。
 
岡島「うぉぉ!原さんやべぇ!!」
 
三村「足の遅さを帳消しにする正確無比なパン食い!」
 
烏間(まぁ...ああいうのだ)
 
荒木『しかしまだだ!完食しないとゴール出来ないルールだぞ!』
 
原は咥えていたパンを

“スポンッ”

一口で呑み込んだ。
 
 
原「飲み物よ。パンは」
 
一同(かっけぇ!!)
 
木村「やったな原さん!」
 
原「訓練の日々で食欲が増してしまってね。飲み物よ。パンは」

出久(...なんかかっこいい!?)

その後も進んでいき...

二人三脚
 
ひなた「セクハラ!!」
 
前原「あぁ!?」

出久「喧嘩してるけど一番早いな...」
 
障害物競走

カエデ「...」スルスル
 
生徒「あのチビ、網抜けめっちゃ速え!」
 
生徒「体に抵抗が無いからだ!」
 
出久(...聞かなかったことにしよう...)
 
殺せんせー「あのように各自の個性も武器になる。棒倒しでどう活かすか、それは君次第ですよ」
 
磯貝「...」



個性あり1200m走

出久「よし......っ!轟君...」

轟「...お前もか...言っとくが、こんなくだらないものでも容赦はしない...!」

出久「僕も全力で行くから...!」

荒木『さあ!唯一個性をつける種目です!A組からはあの轟君が!さあ見せてくれ!!』

“パァン!!”

合図が鳴り、轟の右側から氷が。轟は後方に氷を出し続けて、猛スピードで進み始めた。

荒木『うぉぉ!?いきなりの氷結で轟君以外は誰も進めていな...あっ!!!』

“バゴォン!!!”

出久「アレが轟君の個性...!フルカウル...13%!!!」

出久が氷を破壊して、轟よりも速いスピードで追いかけ始める。

荒木『E組緑谷だけ突破だと!?ああっ!どんどん追いついてきてる!!』

轟「くそっ!!!」


殺せんせー「きゃぁぁ!!頑張ってぇぇ!!!」パシャパシャ!

烏間「うるさいぞ!」

桃花「がんばれ出久君〜!!!」

メグ「いけるよ!!」

陽菜乃「抜かしちゃえ〜!!」

有希子「頑張って!!」

ひなた「そんな奴に負けないでよ〜!」

凛香「ファイト...!」

愛美「が、頑張ってください!」

莉桜「負けたらお仕置きだからねー」

優月「一番じゃないとダメだよ!」

律「出久さん!カッコいいですよ〜!」

カエデ「いけいけ〜!!!」


杉野「女子からの応援がすごいな...」

菅谷「他のクラスの奴ら、緑谷に嫉妬の目線を送ってるぜ...?」


そして出久は轟を抜いた。出久は更に轟との差を広げていく。

轟「ちっ!!くっ...」

出久「...?体が震えている...?そうか、氷の出し過ぎで...」

轟「...っ」

轟は左手を胸に当てて、氷を溶かし始めた。

出久「左は熱...!?」

轟「っ!!見てんじゃねえよ...よそ見してていいのか...!」

轟は更に氷の出力を上げる。出久も前を向いて集中し始める。

荒木『氷の出力を上げたが、緑谷の方が速い!もう半分を切ってしまってる!!!』

出久「悪いけど、勝たせてもらう!」

轟「負けるわけにはいかねえんだ!!俺はこんなくだらないことで...!こんなもの...こんなもので!!!」

轟が大きな声を出すと、左から少しだけ“ボウッ!”っと、炎が出た...

出久「炎...!?(氷だけじゃなく炎も!?)」

轟「っ!?なんで...!」

轟は左の炎を見た途端失速して、出久がゴールテープを切った。

荒木『なんてことだぁぁ!!E組緑谷が一位になってしまったぁぁ!!!』


出久「...轟君はどうして失速を...?」

陽菜乃「お疲れ〜!カッコよかったよ〜」

出久「あ、ありがとう...」

桃花「うんうん!」

出久「あ、あの、汗かいてるからあんまりくっつかない方が...!」

桃花「臭くないから平気だよ?」

陽菜乃「...逆に...いい匂い...?」

出久「ノォォォ!!!!」

3人でイチャイチャしている中...他の出久ガールズ達は、嫉妬がこもった目で見ていた...

-----

昼食時間

出久「...カツ丼最近食べてないな...体育祭で食べるのは違和感あるけど...」

渚「本当に好きなんだね...」

-----

E組は団体戦には出ない。それで見ていたのだが、A組とD組の綱引きでは、なんとA組には屈強な外国人留学生が4人いたのだった...

磯貝「...殺せんせー、俺じゃとても浅野には及ばないんじゃ...」
 
殺「そうですねぇ。率直に言えばその通りです。君が幾ら万能と言えども、社会に出れば君より上はやはりいる。彼のようなね」
 
磯貝「どうしよう。俺のせいで、皆が痛めつけられたら」
 
殺せんせー「でもね、社会において1人の力では限度がある。仲間を率いて戦う力。その点で君は浅野君をも上回れます」
 
磯貝「...!」
 
殺せんせー「君が劣勢ピンチに陥った時も…皆が共有して戦ってくれる。それが君の人徳です。先生もね、浅野君よりも君の担任になれたことが嬉しいですよ」
 
磯貝「...ああ!よし皆!!いつも通り、殺る気で行くぞ!!」
 
E組男子「おう!!!」



※ [ ]を英語とします

荒木『棒倒しのルール説明です!相手側の支える棒を先に倒した方が勝ち!掴むのは良いが殴る蹴るは原則禁止!武器の使用も勿論禁止!個性はもってのほか!例外として、棒を支える者が足を使って追い払うのや、腕や肩でのタックルはOKとする!なお、チームの区別をする為、A組は帽子と長袖を着用すること!』

出久「...あっちヘッドギアじゃん!?」

渚「ずるいね...」

そしてホイッスルが鳴り、それぞれが初期の陣形になる。

E組初期陣形 完全防御形態

全員が防御に回った。 
 
荒木『おっと!?E組ガチガチの全員守備!戦力差に今更ビビったか?』

アメリカの留学生のケヴィンを前に、小隊として迫ってきている。

ケヴィンがタックルを仕掛けてきた。

吉田「くっそ!」
 
村松「無抵抗でやられっかよ!!」
 
吉田、村松の2人がケヴィンに向かってタックルを仕掛けたが...ケヴィンの方が圧倒的にパワーが強く、2人は観客席までぶっ飛ばされてしまった。
 
荒木『まずは2人!』

ケヴィン[守ってないで攻めたらどうだ。フン。と言っても通じないか]
 
流暢な英語で挑発をしてくる。だが、通じてないなどはなく、
 
カルマ[いーんだよこれで...ごたくはいいからかかってくれば?]

カルマがそう返すと、小隊全員で掴みかかってこようとした。磯貝はそれを見て指示をする。

磯貝「今だ皆『触手』!!」
 
棒を守っていた数名が飛び上がり、A組を上から押さえ込む。
 
荒木『上にかわして押さえこんだ!?さ、さらに自軍の棒をなんと自ら半分倒して、棒の重みでガッチリ固めた!?卑怯だぞ!』

寺坂「棒を凶器に使うななんてルールは無いからよ!」

するとA組の2つの小隊が攻め始めてきた。


出久「真ん中が空いている...フェイクかもしれないけどチャンスだよ!」
 
磯貝「そうだな...!よし!攻撃部隊でるぞ!作戦は“粘液”!」
 
出久、前原、岡島、木村、杉野、カルマ「ああ!」

磯貝と攻撃部隊が真ん中を通ると、A組の小隊がUターンをしてこちらに向かってきたのだ。

出久「やっぱり...潰す気満々だね」

カルマ「面白くなってきたじゃん」

磯貝「次の作戦!」


烏間「まるで詰将棋だ。守備陣があれほど完璧に抑えたのに、戦況はどんどん不利になる一方だ...こちらはどうする。彼らが負傷するのは防衛省としても避けたいぞ」
 
殺「ヌルフフフ。大丈夫ですよ。社会科の勉強がてら助言しました。作戦の全てに常識外れを混ぜなさい...とね」

E組陣形 粘液地獄
 
客席に逃げ込んで逃げ回り始める。
 
カルマ[来なよ。この学校全てが戦場だよ]

A組も客席で追いかけ始める。

浅野「(E組のあの7人の運動能力は上位に入る。逆に言えば、あいつらさえ押さえ込めば...そして棒倒しで最も危険な敵の攻撃は、先端に取りつかれる事だ。揺さぶられると少人数でも棒が不安定されてしまう...それができるのは)磯貝、木村、赤羽、緑谷の4人には注意しろ!」


出久(大分時間は稼げてるな...)

浅野(磯貝...このままだとお前は校則違反を告発され路頭に迷う...それが嫌なら攻める指令をみんなに出すしかない。全員か自分1人が破滅するか...選ぶのは君さ...E組リーダー!!)


カルマ「磯貝!そろそろじゃね?」

磯貝「ああ!ここまでは作戦通りだ!」


すると先ほどぶっ飛ばされていた、吉田と村松が急にA組の棒近くに走ってきて、一番上にいた浅野に飛びついた。

浅野(こいつら、序盤でぶっ飛ばされた...!?)
 
吉田「ヘッ…受け身は嫌ってほど習ってるからな!」
 
村松「客席まで飛ぶ演技だけが苦労したぜ!」
 
2人には負傷退場のフリをして別動隊になってもらい、客席の外側から忍び寄ったのだ。ルールは破っていない。
 
磯貝「逃げるのは終わりだ!!全員、“音速”!!」
 
前原「よっしゃあ!!」
 
攻撃部隊7人はA組の棒へと向かい、一気に飛びかかった。

荒木『E組、A組の懐に入ったぁ!』

出久(これなら...っ!?)

誰かが出久の腕を掴んで落とそうとしてくる。

出久「...っ!轟君か!」

轟「お前は厄介だからな...!」

浅野「...」

浅野はヘッドギアを外すと、吉田の手を捻り、落とした。更に棒の上から蹴り落とした。

烏間「武術の心得があるのか...!」

浅野「君達如きが僕と同じステージに立つ...蹴り落とされる覚悟は出来ているんだろうね...」

その姿は正にラスボス...學峯の血を引いていると改めて理解できる...



殺せんせー(1人で戦況を決定づける強いリーダー。彼が指揮をとる限りA組は負けない。磯貝君はそういうリーダーにはなれないでしょう。なぜなら、君は1人で決めなくてもいいのだから)

磯貝も浅野に落とされてしまった...

しかしすぐ肩膝立ちの構えとなり、その背中を踏み台にして数人のE組男子が浅野に飛びついた。


浅野(こいつら守備の!?)

「ちょっと待て!?あいつら守備部隊だぞ!?」
 
「E組の守備は2人だけじゃねえか!?どーやって押さえてんだあれ!」
 
押さえているのは竹林と寺坂だけだ。
 
竹林「梃子の原理さ」
 
「て、梃子なのか?」
 
「梃子...ならそうなのか?」

寺坂「梃子って言っときゃ案外どいつも納得すんな」
 
竹林「もちろん方便さ。さすがに2人で5人も押さえるのはちょっと無理だ...

[でも君たちは抜けれるけど動けないよね...君たちの第一目標はE組全員を潰す事だろ?棒を倒す指示はまだ出てないはずだ。指示を出せる君らのリーダーは、今ちょっと忙しそうだ。浅野君だからまだ何かすごい作戦があるのかもね?迂闊に動かず大人しく指示を待ってた方が懸命だろうねぇ?]」
 
ケヴィン[このメガネ腹立つ!!]

瀬尾「浅野ぉ!!指示を!」

浅野(指示が出せない...!)

その時A組の山が少し崩れた。

浅野(なっ!?あいつ!!)

出久「っ!磯貝君!僕が行く!!」

磯貝「あ、ああ!山が崩れた!今がチャンスだ!」


寺坂「...お、おいおいおい!?轟のやつ単身で走ってきてやがる!!」

そう、轟が負ける可能性を感じて1人でE組の棒を倒そうと走ってきているのだ。

瀬尾「し、指示か?いや、浅野が焦ってる...あいつの勝手な行動かよ!?」

竹林(まずい...!いや、大丈夫だ!)


出久「させないよ!」

出久が轟に追いつき、前に出た。轟はタックルで突破しようとしたが、出久に抑えられて、お互いが動けない。


出久「今だぁぁ!!いっけぇぇぇ!!!」

轟「っ!?しまっ...!」



磯貝「来いイトナ!!」

イトナ「ああ」

殺せんせー(最終兵器は最後まで取っておくものです!!)


イトナは磯貝の踏み台にして、高く跳び上がり、A組の棒の先端に蹴りを入れた。そして大きくバランスを崩したところに、更に追い討ちとしてイトナが先端に捕まった。

浅野もこれには何も出来ずに...


E組の勝利が決まった...

E組男子「よっしゃー!!!!」

浅野「ま...けたのか...!?っっっ!!!」


出久「ふぅ...これで磯貝君は助かったな...」

轟「...クソが...!!」

出久「......」


カエデ「勝ったよ!」

陽菜乃「やった〜!」

殺せんせー「ヌルフフフフ、E組の完全勝利ですねぇ。みんなぁぁ!こっち向いてぇ!!」パシャパシャ

烏間「...肝を冷やしたぞ。特にあの轟という少年が単身で来た時には...」

殺せんせー「ええ。彼はどうやらA組と馴染めていないようですねぇ...」


これで体育祭の全種目が終了した...

全生徒達が閉会式のために移動しようとすると...


荒木『えっ!?ちょっ...!?』

放送担当の荒木の困った声が響いた...


荒木『...これを......!?え、えっと皆さん...体育祭はこれで終了ではありません』


出久「え?まだ何かあったっけ?」

凛香「もう全部終わってる...分からない」



棒倒しの結果が出てすぐの理事長室では...

「どういう事だ...!ここでは強者として...上に立つ者としての振る舞いを学べると思ったからここに転校させたんだぞ...!?」

學峯「...落ち着いてください。そう怒りを露わにされると、この部屋が燃えてしまいますよ、




エンデヴァーさん」

エンデヴァー「...結局焦凍が成長する機会がない...あの時だって炎を出していれば、あの緑谷という奴に勝てていたんだぞ...!」

學峯「...」


エンデヴァー「それになんだ。E組は情けない奴らの集まりと聞いているぞ。しかし奴らの作戦はA組を完全に上回っていた」

學峯「ええ。人数、人脈、全て不利にも関わらず、負けたのは私にも分かってますよ。申し訳ない、息子が役に立たず」

エンデヴァー「ちっ...!」


學峯「こちらに責任はありますので、一つ...息子さんが成長できるかもしれない機会を設けましょう」

エンデヴァー「なに...?」

學峯「どうやら息子さんは、E組の緑谷出久を敵視しているようです。同じヒーロー志望としてね...」

エンデヴァー「ほぉ...それで」


學峯「私が設けた機会では、焦凍君の成長につながる...そして学校側としてはE組に負けた屈辱を返せるかもしれませんから。私とあなた、どちらにもメリットはあります。それはーーーーーーーーー」


エンデヴァー「...なるほど...それなら俺の方も少しは負担してやろう。学校への被害が出ると思うからな。これなら焦凍が“左”を使わせられるかもしれない...!」

-----

そして今に戻る...


荒木『た、只今から新しく決まった、エキシビジョンを行いたいと思います!』

エキシビジョンという言葉にE組が反応した。

寺坂「おい、じゃあまた俺ら見せ物にする気かよ!」

磯貝「浅野どういう事だ!?棒倒しで決着をつけるんじゃなかったのか!?」

浅野「僕に聞かないでくれ...!これを提案したのは理事長だよ...!」


メグ「じゃあA組も知らなかったって事...?」

ひなた「嘘でしょ...?」


荒木『エキシビジョン内容は

個性ありの本気の勝負!


A組 轟焦凍

vs

E組 緑谷出久


を行います!』


E組「はぁぁ!?!?!?」

出久「轟君と...勝負...?」

轟「っ...!?」


烏間「待ってくれ、いくらなんでも個性ありで戦わせるのは危険だ!」

荒木『で、でもどうやら理事長先生が責任を取ると...』

烏間(あの男は何を考えている!?緑谷君だけじゃない!相手の彼も危険なんだぞ!?)


出久「......やります。出ますよそのエキシビジョンに」

凛香「い、出久...」


轟「...俺も出る...!」

浅野「ちっ...(理事長...!!)」

 
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