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ドリトル先生とラーメン

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第一幕その二

「面白いものの一つだよ」
「本当にそうだね」
「最もね」
「よくもここまでという位よ」
「カレーも凄いけれど」
「ラーメンだって負けていないよ」
「日本人は凝り性だからね」
 この国民性も影響しているというのです。
「だからだよ」
「尚更だね」
「色々なラーメンが生まれて」
「それで一つの食文化になっている」
「そうだね」
「そうなんだ、これがおかずにもなってね」
 ラーメンはというのです。
「炒飯とも一緒に食べられるよ」
「餃子ともね」
「ラーメン定食なんてのもあるしね」
「ラーメンをおかずにしてご飯を食べたりね」
「そんなこともするわね」
「そうだね、ただね」
 こうも言う先生でした。
「まあこれは関西かな」
「ああ、東京辺りだとね」
「炭水化物をご飯のおかずにしないね」
「ラーメンとかおうどんおかずにしないし」
「焼きそばやお好み焼きだってね」
「これは基本関西だね」
 炭水化物をご飯のおかずにすることはです。
「本当にね」
「そうだよね」
「そこは本当に違うね」
「同じ日本でもね」
「関東の方じゃラーメンはラーメンでね」
「そのまま食べるわ」
「若し東京でラーメンとご飯を注文して」
 一緒にです。
「ラーメンをおかずにするならね」
「関西の人ね」
「そう思っていいね」
「それで方言が出たらね」
「余計にわかるね」
「そうだよ、僕も日本では関西にずっと住んでいるから」
 神戸にある大学の中で言うのでした。
「食文化はね」
「関西だよね」
「先生にしても」
「やっぱりね」
「この通りね、ラーメンをおかずにして食べる炒飯も美味しいよ」
 ラーメンの麺をおかずにしています。
「餃子もおかずになるし」
「そうだよね」
「いや、この組み合わせっていいね」
「先生が好きなのもわかるよ」
「美味しいよ」
「そうだよね」 
 こうしたお話をしながらでした。
 先生はラーメンもその他の昼食も楽しみました、そうして食後はご自身の研究室に戻って論文を書きますが。
 今度の先生の論文を見てです、皆は言いました。
「明治維新後における日本の中国文化の影響ねえ」
「先生の今度の論文はそうしたものなんだ」
「それを書いていくんだ」
「そうなんだ、その中には食文化もあってね」 
 それでというのです。
「僕がお昼に食べたラーメンや炒飯や餃子もだよ」
「そうそう、中国のものよ」
「それが日本に入ってね」
「中華料理店でも食べられてるね」
「そうだよ、それでね」
 そのうえでというのです。 
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