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新オズの臆病ライオン

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第一幕その六

「日本の学校では学級会があるね」
「ああ、あれだね」
「日本ではあるね」
「僕達も参加しているよ」
「そこで先生のお話を聞いてね」
「自分達の意見を言ったりするわ」
「あれは政治の場みたいなものだってね」
 臆病ライオンは五人にお話しました。
「オズマ姫が言ってるよ」
「そうなんだ」
「あれは政治なんだ」
「何かって思ったら」
「何でもないと思っていたら」
「そうなんだ」
「お話する内容は違ってもね」
 またドロシーが言ってきました。
「基礎みたいなものね」
「政治のそれだね」
 かかしも言います。
「学級会は」
「それをやってると思えばね」
 樵も言いました。
「いいかな」
「そうだね」
 トトはかかしと樵の言葉に頷きました。
「かなり極論になるかも知れないけれど」
「けれどお話を聞いて皆で話し合って決めていくのはね」
 腹ペコタイガーも言います。
「政治のはじまりだね」
「そうなんだね、僕わからないけれど」
 ボタンはいつもの調子でした。
「皆がそう言うならね」
「そうだっていうのね」
「そうなんだろうね」
 こうドロシーにお話しました。
「やっぱり」
「そうね、それじゃあ」
「皆でだね」
「ギリキンの国に行きましょう」
「そうしようね」
「さて、今回はこの顔触れでまずはギリキンに行こうね」
 臆病ライオンはにこにことして言いました。
「会議の場までね」
「そうしようね、そういえばね」
 神宝は臆病ライオンに応えて笑顔で言いました。
「臆病ライオンや腹ペコタイガーと一緒に何処かに行くこともね」
「これまで何度かあったね」
「そうだったね」
「そして今回もだよ」
「一緒にだね」
「ギリキンまでの旅を楽しむことになるね」
「そうだね、ただ今回はね」
 臆病ライオンは笑顔で応えました。
「すぐにね」
「ギリキンの国まで行くんだ」
「そうするんだ」
「黄色い煉瓦の道を歩いていかないんだね」
「今回はね」
 まさにというのです。
「そうだよ」
「そうなんだね」
「実は魔法使いさんが飛行機を持って来てくれるの」
 ドロシーガ笑顔で言ってきました。
「オズの国のね」
「じゃあその飛行機に乗って」
「すぐにね」
 まさにというのです。 
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