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オズのカリフ王

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第十二幕その九

「わし等は劇を披露するか」
「それをか」
「そうじゃ、ノームの喜劇をな」
「そうするか、ではわし等はコントにするか」
「それか」
「お主達が着劇ならな」
 それならというのです。
「それならばな」
「お主達はコントか」
「それをしよう」
「そうか、ではな」
「それぞれしようぞ」 
 こうお話してでした。
 お互いに喜劇とコントを出しました、するとどちらもです。
 拍手喝采でした、それでノーム王もドワーフ王も満面の笑顔で言い合いました。
「好評の様じゃな」
「お互いな」
「それは何よりじゃ」
「全くであるな」
「やはり楽しんでもらえるとな」
「何よりじゃ」
「はい、どちらも面白かったです」
 ジョージも笑顔で言ってきました、見ればハンバーガーを食べています。
「本当に」
「楽しませてもらいました」
 神宝は韮餅を食べています。
「どちらも」
「何度も何度も笑って」
 ナターシャの手にはサンドイッチがあります。
「苦しくなりそうでした」
「歌もダンスもよくて」 
 カルロスはチキンナゲットを持っています。
「お笑いもあるんですね」
「そのこともわかってです」
 恵梨香はお握りを食べています。
「よかったです」
「それは何より、ではな」
 ノーム王は五人のお話を聞いて笑顔で応えました。
「また機会があればな」
「その時にですね」
「披露してくれますね」
「喜劇もコントも」
「そうしてくれますね」
「どちらも」
「そうさせてもらうぞ」
 ノーム王は笑顔で約束してくれました。
「是非な」
「わしもじゃ」
 ドワーフ王も言いました。
「喜んで披露しよう」
「お願いします」
「その時がありましたら」
「楽しみにしてますんで」
「その時が来れば」
「是非共」
「ではな、しかしまさか最後の歴訪国でもこうした思いをするとは」
 それはと言うノーム王でした。
「思わなかったわ」
「いや、そう思ってくれたらね」 
 オズマが言ってきました。
「嬉しいわ」
「オズマ姫としてもか」
「ええ、本当にね」
 実際にというのです。 
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