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オズのカリフ王

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第十二幕その七

「オズの国の人が増えてね」
「魔法を使える人も三人だけだと足りなくなって」
「僕達と会議をしてどうしようかってなったんだよね」 
 かかしと樵は何も食べずにお話します。
「増やすべきかどうか」
「魔法を使う人をね」
「それで増やそうってなって」
「そこから免許制にしようってなって」
「仙術や陰陽道にも適用して」
「錬金術や超能力にもなんだよね」
「そうなのよね」
 ドロシーは臆病ライオンと腹ペコタイガーにもハンバーガーや点心をお皿に入れてあげながらかかしと樵にお話しました。
「これが」
「そうであるな、魔法等を使える者も必要であるが」 
 ノーム王は海老蒸し餃子それに蟹焼売を食べてでした。
 今は担々麺をすすりつつです、ドロシーに応えました。
「しかしな」
「それでもよね」
「うむ、使う者が悪用すればな」
「問題でしょ」
「悟空さんも悪戯で大変なことになったし」
「貴方はよくわかるわよね」
「前王はな」
 ラゲドー氏はというのです。
「実際にな」
「困ったことになったでしょ」
「何度もな」
「だから魔法とかはね」
「多くの人が使うにしても」
「免許制にしたのよ」
「誰でも好きな様にではないな」
 こうドロシーに言いました。
「そうであるな」
「そうなのよ」
「ちなみにあたし魔法使えないわよ」
 つぎはぎ娘が言ってきました。
「使おうって思ったことないしね」
「あんたはそうよね」 
 ガラスの猫が応えました。
「魔法を使うことに興味ないわね」
「全くね」
「それで何に興味があるか」
「もう決まってるわ」
 それこそというのです。
「歌とダンスよ」
「やっぱりそうよね」
「その二つにね」
 そちらにというのです。
「興味があってね」
「魔法にはよね」
「いいものと思っても」
 それでもというのです。
「自分が使おうとはね」
「思わないわね」
「全くね」
「まあ魔法を使えずともな」
 ノーム王は今度はスペアリブを食べて大好きなビールを飲んで言いました。
「やっていけるしのう」
「そうでしょ、普通にね」
「だからお主はじゃな」
「魔法を使うことにはよ」
「興味がないな」
「そうなのよ」
 こうノーム王に答えました。
「これがね」
「そうなのじゃな」
「だから今も歌とダンスにね」
「夢中じゃな」
「そうよ」
「さて、次は僕が舞台に上がるよ」
 ジャックが言ってきました。 
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