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わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ

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5-8

 2学期の期末テストが近づいてきたので、私は たっ君を誘って図書館に来ていた。泉希ちゃんと石川欣悟君に追いつくのが目標なのだ。

 問題集を始めていて、わからないところは たっ君に聞いていだけど

「うー うー もうちょっとー」

「なんや みゅうみゅん 落ち着かんのー わからんのかぁー?」

「うーん もう ちょっと 考えてなぁー・・ うー」

「トイレ いきたいんやろー 我慢せんと行ってこいよー」

「うーん もう ちょっとで わかるんやー」

「アホっ もらすぞー」

「うーん やっぱり 行ってくるわー」と、私は、急いで・・・

 スッキリして出てきたと思ったら、呼び止められた。たっ君の同級生の女の子達だ。

「あんたぁー 宮川君の彼女なんよねぇー そんな 短いの穿いて寒ないの?」

 私は、冬でも下はショートパンツなのだけれど。

「そんなに脚出してさー 誘惑してんのちゃう? 小学生のくせしてさー そんなんだけは いっちぉまえなんやからー ヤーらしいの! それに、刈り上げなんかしてもーぉて イキってるんちゃう?」

「そうそう さっきから イチャイチャと椅子を寄せてさー 太腿なんかも 触らせてるんかしら・・ 色仕掛けで・・・宮川君を」

 私が、ムカっときて・・・言いかえそうとした時、手も拳にしていた。

「お前等 なにイジメとんねん ネチネチとー 相手は小学生やろー」 階段上がったところの窓際に座っていた男の子が・・・

「なんもー イジメてへんわー 見たままやー フン! 行こぉー」と、女の子二人は中に入って行った。

「あっ あっ ありがとうございます」と、頭を下げていると

「いゃ 君は帯士の彼女なんだよね? 僕 帯士の親友 同じサッカーやってんだー」

「えっ そーなんですかぁー? み・ず・し・ま・み・う・み です よろしく」

「うん 帯士から聞いている みうみ? 活発な女の子だって 沖縄の島から来たんだってなー さっきから仲良く勉強してたよねー あいつら ひがんでるんだよ 気にするなよっ でも、君 めっちゃー 可愛いんやんかー」

「ありがとうございます あっ もう 行かなきゃー たっ君 心配するからー」と、私は、もう一度お辞儀をして自習室に入って行った。

「どーしたん 遅かったヤン 漏らしたんかぁー?」

「アホっ そこで たっ君の親友やって人に会ったよ」

「あぁー 重光な 料理屋の息子や あっちのほうの席に座ってたな」

 そしたら、その重光って人が傍を通って、たっ君の肩をポンと叩いて自分の席に戻って行った。やっぱり、もう一人の友達と来ているみたい。

 お昼過ぎになって、たっ君が

「なぁ そろそろ 帰ろーか たこ焼き喰いに行くか?」

「ウン 今日は 10個」

「そんなかよー じゃぁ たこ焼きと焼きそば 焼きそばもうまいんだぞー」

「わかったー それと 冷やしあめ」

「あぁ あれは 夏だけなんだよー」

 お店に着くと、さっきの人が居て、私の顔をみるなり

「おぉ~い みうみちゃ~ん」と、すぐ近くなのに手を振ってきた。私も思わず振り返していたら

「気安く みうみちゃんとか 呼ぶなよー」と、たっ君が

「まぁ そー言うなよー 可愛いなぁー みうみちゃん お前にしては、上出来だよ 無愛想な男なのにー」

「おばさん たこ焼き8個と焼きそば な!」

「ほう こいつ等が さっき全部食べちまったんだよ 今 焼いてるからね」

「うん 待つよ」

「帯士 ちゃんと 紹介しろよー」と、もう一人の人が

「そうか そーだな 紹介しとくかぁー 僕の彼女 みゅうみゅん だ」

 ふたりは、一瞬 不思議そうな顔をしていたけど

「僕は 松田重光(まつだしげみつ) 重い名前だけどネ」

「僕は 安藤颯(あんどうはやて) 軽い名前だけど ネ 同じサッカー部なんだ」

「よろしく お願いします 水島・・・あっ みゅうみゅんです」

「ふ~ん みゅうみゅんかぁー アイドルみたいだね いや アイドルかな」と、重光さんが

「たこ焼き 焼けたけど 焼きそばが先がいいんかい?」と、その時おばちゃんが

「あぁ 焼きそば 先 それと サイダー」

「わかった どっちみち あんた等は 1つのコップでかめへんねんやろー?」

「ほっ ほっ ほぉー 帯士 じゃぁ 僕等 食べたし 帰るわー 突っき合って食べるんやろー お邪魔みたいだし じぁな また 今度 みゅうみゅん」と、二人とも帰って行った。

「いい お友達 ネ」

「ウン ふたりとも 気安いしな それと 違う小学校だから・・前のことも・・」

「良かったぁー たっ君が元気でー」

「ほらっ 焼きそば焼けるけど サイダーはコップ1つにしても2つ分のお金やねけどー あんた等 仲ええからー まけといたるわー」

 そして、焼きそばの1つのお皿を突っつき合って、たこ焼きも食べて、サイダーはお互いに飲みまわして帰ってきた。

 私は、たっ君と キスする場面も無かったけど、幸せを感じて帰ってきたのだ。たっ君は、はっきりと 僕の彼女って 自分の親友達に紹介してくれたんだものー 
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