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夢幻水滸伝

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第三百二十一話 北太平洋の中心その二

「港が一つ掌握出来たらな」
「どうされますか」
「その時は」
「その港にすぐに艦隊を送ってや」
 二人の市長にそれからの戦略を話した。
「そしてや」
「そのうえで、ですね」
「艦隊を駐留させますね」
「そして陸軍も送ってな」
 彼等もというのだ。
「近くに空港も築いて」
「軍事拠点を築きますか」
「そうしますか」
「そして州全体にわい等の軍事力を見せる」
 そうするというのだ。
「そうしたらな」
「州の街や村がですね」
「その軍事力を見てですね」
「私達により降る様になる」
「そうなりますね」
「そうなるさかいな」
 だからだというのだ。
「ここはな」
「是非ですね」
「その様にしますね」
「そうする、ただ理を説いても人は頷かん場合もある」
 トウェインはこの現実も話した。
「やっぱりそこにや」
「力ですね」
「それが必要な場合もありますね」
「賊やモンスターと倒せてや」
 そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「さらにですね」
「民や領土を護る力も必要ですね」
「法があってもな」 
 トウェインはさらに話した、話しつつパンを食べた。パンは大きなものであり狐色の焦げ目が食欲をそそる。
「それを護る力がないとな」
「成り立たないですね」
「その法も」
「そやろ」
 まさにというのだ。
「それで警察もあるし」
「軍隊も然りですね」
「武力組織は必要ですね」
「そういうことや、そやからわいも警察を整えて」
 そうしてというのだ。
「軍隊もや」
「整えていますね」
「そして法を護っていますね」
「民だけでなく」
「警察も軍隊もないとなると」
 そうなった場合のこともだ、トウェインは話した。
「カオスになるだけや」
「幾ら法律があっても」
「それでもですね」
「それを護る力がないと」
「そうなりますね」
「悪い奴等が暴れ回るわ」
 そうなるというのだ。
「ほんまな」
「そうなりますと困るのは明らかです」
「この世の殆どを占める善良な民です」
「彼等が災厄を被ります」
「そうなるさかいな」
 だからだというのだ。
「警察や軍隊はや」
「絶対に必要であり」
「整えておきますね」
「トウェイン様もそうされますね」
「話し合いで解決出来たらええがそれが通じん奴もおる」
 世の中にはというのだ。 
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