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わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ

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5-7

 すみれちゃんチは隣の駅からは歩いて10分位なんだけど、ウチ等の処から歩いても20分位で、私が、泉希んチに行って、一緒に歩いていくことにした。

 プレゼントはすみれちゃんは髪の毛が長いので、可愛らしいシュシュを選んでいた。今日は、道弘と励も呼ばれていたのだ。

 途中から、少し坂になっているところを登って行って小高い丘の途中にすみれちゃんチがあって、白く輝くような壁に赤い洋瓦の屋根のお家。庭には、芝生が広がっていてお花は植えられているけど樹は一本も無いのだ。迎えてくれたすみれちゃんは、紺色のワンピースでスカートがフレアになっているもの。案内されたのは、玄関を入って直ぐ広いフロァーで奥にダイニングが続いていた。おそらく、ここで教室をやっているのだろう。壁には刺繍を額縁で何枚か飾られていた。男の子達はもう来ていたのだ。テーブルには、ジュースが置かれていた。

「おっ おー お前等も そんな服だと 少しは女の子らしく見えるんだなぁー」道弘だ。

「うっさいわー お前等って言うな! 今日は、すみれの為に 着てきたんだよー」と、私は、スカートなんだけど、蹴りを入れる振りをしていたら

「みなさん 来てくれて 今日はありがとう すみれちゃんの仲のいいお友達だっていうからー ご挨拶も兼てネ」と、お母さんが奥のダイニングで何かをやっていたのだけど、顔を出して挨拶をしてきて

「いえ 今日は 呼んでいただいてありがとうございます」と、すかさず、泉希は挨拶していたのだけど、私はなんにも言えずに頭を下げるだけだった。

「あなたが みゅうみゅんちゃんネ すみれがゴムまりみたいな子だって ほんと 健康的で元気そうネ 今も 男の子相手に・・・」

「はぁ からかうようなこと言うからー・・・ 元気だけが取り柄なんです」

「ふふっ 二人とも もう レディよ! それに・・・そんなこと無いみたいよ すみれちゃんもだいぶあなたから刺激受けてるみたい」すみれちゃんのお母さんは、品がよくて素敵な笑顔なんだ。だから、すみれちゃんも穏やかに育ったんかなー

 そして、サンドイッチをすみれちゃんが出してきて、お母さんが焼いたのだというピザも運ばれてきていた。

「みなさん お勉強のほうも運動のほうもすごいんですってネ この前の記録会もクラスが優勝だったんですってぇー 道弘君もほとんどトップだったって いつもは、苦手の1000mもがんばって2番だったって この子が帰ってくるなり 嬉しそうに、道弘君の話ばっかり まぁ 昔から家が近所でよく遊んでいたから 自分は運動ダメなのにネ」

「いゃー あの時はすみれも 1000m 頑張って2番だったから ハッパかけられてるようでー」

「ええー すみれちゃん 2番だったの?」

「おばさん 知らなかったんですか? 俺も あの時、驚いたんです」

「なにゆうてんねん すみれが倒れ込んだ時、心配して 真っ先に駆け付けて、介抱してたくせにー なぁ 泉希?」

「そうそう それで そんな無茶せんでも すみれにはいいとこ いっぱいあるんやからー って 傍で聞いていても 女の子には グサッって来るようなこと言ってた」

「そうそう あんなキザな言葉 キムタクでも言わへんでー さんまぐらいかなー」

 その時、道弘は私に向かって、拳を振り上げる振りしていたけど 

「へぇー 知らない! この子 そんなこと 一言も・・・」とお母さんが驚いていた。

「そーなんですよ ウチも追い抜いて それまで1番早いって言われていた隣のクラスの子も追い抜かして みゅんの後を必死に追いかけてたんですヨ 2番! みんな びっくりしちゃってー もちろん みゅんが速いのはわかってたけどー」

「そう そんなに頑張ってるのー あのね この子 みゅうみゅんちゃんが入って来てかしら・・ すごく 変ってきたワ 何にでも 積極的になって みゅうみゅんちゃんのこととか、泉希ちゃんのことも 家でいつも話してくるのよ 友達だから頑張れるって」

 いつの間にか、すみれちゃんは私達がプレゼントしたシュシュをしてきていた。そして、道弘からという猫のぬいぐるみのキーホルダーと励からというウサギのぬいぐるみを置か母さんに見せていた。

「へぇー あんた等 まあまぁのもん 選んだヤン」と、私が言うと

「そらぁーな 選ぶの苦労した なっ 励」

「うん こんなの 初めてやからー」

「ふ~ん あっ みゅうみゅんは誕生日 過ぎてしもた 先月」

「誰が お前に・・・ あっ そうや まだ どんぐり落ちてるかなー 大好物やろ?」

「道弘 表 出たら 蹴とばしたろかぁー」

「おぉー こわー おばさん みゅうみゅんは こんなに野蛮なんですよー」

「ふふっ 活発だから、負けん気も強いのね そーいえば ミッちゃんは 小さい頃 どんぐりを拾ってきてネ お庭で よく すみれと遊んでたのよ 瓶を置いて 投げてその中に入れるの 昔から仲良しでね 幼稚園なんかも手を繋いで通ってたワ 毎日、ウチに遊びに来てたのよ」

「へぇー ミッちゃん? 小さい頃から すみれちゃんと仲良しなんだーぁ」

「アホッ 近所なだけだよー」と、道弘は照れたように・・・励の持ってきたウサギのぬいぐるみで遊んでいた。 
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