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オズのカリフ王

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第十一幕その七

「オズの国は」
「全くじゃな」
「努力してこそ」
 まさにというのです。
「何でもよくなるしね」
「宝石も磨かんと宝石にならん」
「最初は石でしょ」
「その石を磨くとな」 
 そうすればというのです。
「それでじゃ」
「奇麗な宝石になるわね」
「どんな宝石も最初は石じゃ」
「ええ、けれどね」
「その石を努力して磨くとな」
「宝石になるから」
「それは他のことでも同じでな」
 それでというのです。
「何でもな」
「努力しないとね」
「よくならん」
「ゴッホさんであるが」
 ドワーフ王は今この世界にいる画家さんのお話をしました。
「あの人は毎日絵を描いておるのう」
「そうよ、もう毎日朝から晩までね」
 トロットはドワーフ王にも答えました。
「熱心にね」
「キャンバスに向かってな」
「描き続けているわ」
「そうであるな」
「そうしてね」
「多くの優れた絵を描き続けておる」
「絵を描くという努力を続けていて」 
 それでというのです。
「ああしてね」
「多くの絵を描いておるな」
「そうしているのよ」
「絵を描くのも努力してこそであるな」
「筆を持とうと思って」
 そうしてというのです。
「キャンバスの前に立ってね」
「描きたいものを前にするか想像してな」
「そしてね」 
 そのうえでというのです。
「絵具を筆に付けて」
「描くな」
「他の人の絵も見て勉強したりしてね」
 そうしたこともしてというのです。
「やっていくものよ」
「そうであるな」
「あの人は浮世絵がお好きでしょ」 
 ゴッホさんはというのです。
「日本の」
「それ有名よ」
 ビリーナも言ってきました。
「あの人は外の世界にいた時からね」
「浮世絵がお好きでね」
「それに影響を受けて」
「ああした画風よね」
「外の世界も最後の方はね」
「あの絵が注目されだしていたのよね」
「外の世界でも千点位描いていて」
 その絵をです。
「それでね」
「オズの国でもね」
 こちらでもというのです。
「ずっと描いていて」
「千点どころじゃないわね」
「一万数千点もね」
「描いているのね」
「そうしているけれど」
 それでもというのです。 
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