わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ
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12月初めに、すみれからお誕生日会をやりたいので、ウチに来てヨって誘われていた。
「まぁ お誕生日会てなに? まぁ だいたい 予想できるけど 今までもやってたの?」と、泉希に聞いていたら
「うぅん 初めてよ」
「ふ~ん なんか お誕生日のプレゼント 用意するの?」
「そうだね お食事とか 向こうで用意してるだろうから 手ぶらってのもネ」
「どんなのが良いかなー 幾らぐらいのん?」
「まぁ ウチは\500ぐらいでええんちゃうかなーって思ってる そんなにお小遣いもないもん」
「そうやー ふたりで、一緒にしょうよー そしたら、\1000やんかー」
「そうね そうしょうか!」
「なぁ それでな 何着て行くん いつものでええんかなー ドレスみたいなんとかかなー」
「そこまで 大袈裟じゃぁなくても でも、すみれのお母さんって 家で刺繍の教室をやっているみたいなの お父さんは写真家であんまり家に居ないんだって言ってたわ すみれもひとりっ子でね だから、ウチはこの前 買ってもらったワンピースのつもり ちょっとぐらいは 女の子らしい恰好しなきゃー みゅんは別に ウチとあわせんでもええんちゃう?」
「なんやのー みゅうみゅんやって 女の子らしい恰好ぐらいできるモン この前 たっ君とデートで神戸に連れてってもらったん そん時、ばっちゃんに買ってもらった」
「ふ~ん 神戸 ・・・ あのな ウチもヨッさんと・・・誘われたんやー 嬉しかったわー」
「えっ えー ヨッさんとぉー 誘ってきたんやー 良かったネ 泉希 デートしたかったんでしょ」
「ウン 楽しかった 女の子らしい恰好で行ったんやでー でも 相変わらず 子供扱いでネ 動物園がいいか 水族館がいいかとか ウチな 明石の天文台が良いって ほんでな プラネタリウム見てる時、そおっ~と 彼の手を握っていたんやー それから ずぅ~とっ それで、出た後も三宮まで戻って 手つないで歩いちゃったー 夕方になってな ハーブ園に上って あちこちでライトが点き始めるやんかー きれいかったなー ほんでな ヨッさんに 背中から被さるように抱いてって お願いしたの そしたらなー・・・恋人同士みたいやったでー」
「なんやのー それっ 羨ましがらせてるんか? キスもしてへんのに 恋人ってぇー」
「えっ えー みゅんは もう したん?」
「うっ ウン した これっ 絶対内緒にしてやー 泉希やから 白状したんやからー」
「はぁ ハッ そうかぁー そーよねー 好き同士やもんねー ウチな あの時 ヨッさんに 好きなんですって 告白したんや」
「えっ ほぉー ヨッさん なんて?」
「俺は・・・泉希ちゃんのことを可愛いガールフレンドと思ってる もっと大きくなっても そうだったら・・・今は、このままのほうが良いと思う だって」
「へぇー へぇー あの人 やるのー 大人やん」
「なんやのん ウチなんか 子供なんで付き合われへんってことやんかー」
「う~ん ちょっと ちゃうと思うけど・・・ みゅうみゅんも よー わからん でも すごく真面目な人だから 泉希のことを 遊びには思ってへんてことやろー」
「当り前やんかー ウチは 真剣やでー」
「泉希 思い込み激しいからなー でも カッコいいとこあるもんねー ヨッさん 頼りになるしー」
「みゅんやって たっ君 おるやんかー」
「うーん なんとなく 頼りない気がしてきた この前の道弘もカッコよかったしなーぁ」
「みゅん なに 揺れてんネン 愛しい人やったんやろー?」
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