札幌の廃墟
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第三章
「半額とか特価買って自炊して」
「それでお風呂に入る」
「この生活もね」
「いいわね」
「それでコンビニもあるし」
「尚更いいわね」
「何よりもこの職場まで自転車ですぐよ」
このことは特に強く言った。
「家賃も安いししかもユニットでもない」
「あんたユニットバス苦手なのね」
「浴槽の横にトイレって」
澄香は嫌そうに話した。
「嫌じゃない?」
「おトイレする横でお風呂入るって」
「私凄く抵抗あるから」
「だからユニットじゃないことが」
「ホテルに泊まる時もチェックしてるし」
「旅行の時とか」
「だからね」
このことも考慮してというのだ。
「本当にね」
「今の環境が気に入ってるのね」
「それにこのまま札幌にいた方が」
澄香は友人にさらに話した。
「いいもの見られるってね」
「思ったの」
「だからね」
それでというのだ。
「残ることにしたわ」
「札幌に」
「ジンギスカン鍋とかラーメンも食べて」
札幌名物のというのだ。
「ビールも飲んでね」
「そうしながら」
「じっくり見させてもらうわ」
「そうするのね」
「そのいいものをね」
「そうするのね」
「これからね」
友人に笑って話した、そしてだった。
澄香は実際に札幌に残って生活を続けた、快適な環境で働き生活を送っていった、野球観戦だけでなくサッカーもそうしていた。
「サッカーの方はね」
「問題なしね」
「このままね」
友人に居酒屋で一緒に飲みつつ話した、北海道の海の幸に札幌ビールという組み合わせを楽しんでいる。
「応援するわ、そしてね」
「東広島に行って」
「日本ハムはね」
「応援するのね」
「折角北海道に来てくれたのよ」
「東京からね」
「道民にとってどれだけ嬉しかったか」
これまで北海道にプロ野球チームはなかったがというのだ。
「それならね」
「応援しないとね」
「私巨人大嫌いだし」
澄香は日本いや世界を穢し続けるこのチームの名前を実に嫌そうに出した。
「北海道は日本ハム来るまでは」
「巨人ファン多かったのよね」
「マスコミが宣伝するから」
北朝鮮のそれの様にだ。
「だからね」
「巨人ファン多かったわね」
「それで巨人はあのオーナーで」
「悪いことばかりするから」
「大嫌いよ」
はっきりと言い切った。
「心からね」
「そうよね、だったら」
「巨人よりも」
それこそというのだ。
「北海道に来てくれたら」
「それで野球が好きなら」
「日本ハムよ、まあ巨人以外ならね」
「いいわね」
「ええ、けれど私はね」
「日本ハム好きね」
「そうよ、その立場からもね」
友人にホタルイカの沖漬けを食べつつ話した。
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