夢幻水滸伝
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第三百十九話 ロサンゼルスからはじまるその七
「まさに。ですから」
「それでやな」
「出陣されれば」
その時はというのだ。
「例え巨人が何百体出てもです」
「わい一人で倒せるか」
「そうかと。ですから」
それでというのだ。
「いざという時にです」
「わいが出たらやな」
「いいかと」
こう言うのだった。
「どの様な敵も一瞬で倒せます」
「そうか、ほなな」
「戦われますね」
「そうしてくわ、そしてな」
「勢力圏内のモンスターや賊をですか」
「減らしてくわ、降った連中は軍とか労働にや」
「用いていきますね」
強い声でだ、市長は言った。
「仲間になれば」
「獣やモンスターも役に立つやろ」
「はい、それぞれの能力を活用すれば」
「そうしてくわ、そして育ててな」
ただ用いるのではなくというのだ。
「貴重な戦力、労働力にもな」
「なってもらいますね」
「そうしてくわ、人は無限に成長するけどな」
これもこの世界の特徴の一つである、レベルそしてステータスや特技は何処までも上がっていく即ち成長していくのだ。
「獣やモンスターもやろ」
「はい、それは」
市長もその通りだと答えた。
「その通りです」
「そやからそうする」
「そして賊もですか」
「賊は罪が軽いと軍に入れてな」
「戦力にしますか」
「軍律で統制を取って」
そうしてというのだ。
「訓練で強くして装備も整えて」
「強い将兵になってもらいますか」
「そうなってもらうわ」
まさにというのだ。
「鍛え直すというかな」
「賊からですね」
「軍人になってもらう、そしてや」
さらに言うのだった。
「衣食住、給料もな」
「保証しますね」
「そうしたものがあるとな」
今言った全てがというのだ。
「悪いこともせんやろ」
「大抵の人は」
「悪事でもせんと生きられん様な」
「そうした環境こそ改善しますね」
「そやから政も力を入れてな」
「豊かで安定した勢力にですね」
「していってな」
それと共にというのだ。
「悪事をせんでもな」
「暮らせる様にしますね」
「まあ平和になってもな」
それでもとだ、トウェインは冷静な顔でカツを食べつつ話した。実は彼はカツは今は三枚目でありそれも食べている。
「悪事を働く奴はおる」
「生粋の悪人はいますね」
「マフィアとかそやろ」
「この街は平和ですが」
市長は自分がその役職を務め勤務している街のことを話した。
「実はです」
「マフィアがおるな」
「平和で繁栄している裏で」
「色々利権握ってな」
「暗躍しています」
「そうした連中もおる」
トウェインは冷静に指摘した。
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