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わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ

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4-4

 8月のお盆前、最後のプール授業は組対抗の試合があった。各組から男女それぞれ100m2人、50m2人、25m4人の選抜なのだ。私を100mに泉希とすみれちゃんは50mに不忍先生は指定してきていた。100mのもう一人は、ユミちゃん。本当は、100m泳げるのに、あの時、手を挙げて無かったみたい。背泳ぎばっかりやっていたのでっていうのが理由らしい。だから、今度も、背泳ぎで。

 先生のもくろみを、泉希ちゃんはわかっていたみたい。100mのトップを私に取らせて、2番はきっと上原璃々が来るだろうから、それよりも50メートルで泉希ちゃんとすみれちゃんで1番、2番を確実にと狙っているんだろうと言っていた。

「へぇー そんなん みゅうみゅんは責任重大ヤン トップとらな アカンのぉー」

「そうよ みゅんしか 璃々に勝てるの おらんから」と、泉希ちゃんは冷たく応えていたのだ。

「でも、先生が小細工しても、女子だけやったら、ええ線行くけど、男子は道弘ぐらいで、あとは 全然やから まぁ 頑張っても2組が優勝やねー」と、続けていた。

 当日、女子の25mからで、次は男子。泉希ちゃんが言っていたように、女子が点数を稼いでも、男子になると、からっきしダメで、それでも、泉希ちゃんとすみれちゃんが先生の予定どおり、1番2番で女子の50mが終わって、奇跡的に組のトップになっていた。だけど、男子の50mが終わった時点では、逆に2組に3点差をつけられていて

「みゅん あんたと道弘がトップ取ったら 優勝できるかもよ」と、泉希がプレッシャーを・・・

「そんなん って・・ それでも 2点しか縮まらんヤン」

「でも 2組の男子 そんなに 速よー無いから・・ それに、ユミちゃんも頑張るやろーし まぁ みゅんは 絶対 1番になるんやでー わかったぁー! 1組の星やー」

「うん まぁ 泉希・・・ そこに愛はあるんかぁー 脅しヤンかぁー」

 それでも、私は必死に泳いで、25mの間には息継ぎなしで泳いでいたのだ。終わってみると、2位の上原璃々には5m近い差がついていた。そして、道弘も頑張って、ぶっちぎりのトップで終えていた。だけど、2番目には、利勝が続いていた。そして、2組の男の子は5番目、6番目で、最終的には、1組は2組と同点優勝だったのだ。

 終わった後、私は道弘のもとに行って

「道弘 やるのー ぶっちぎり やったやんかー」

「あぁ みゅうみゅんもな」と、声が止まったと思ったら・・視線が・・・

「道弘 なに 見つめてるんやー」と、私は、胸を隠すようにして

「いや そのー 琵琶湖に行った時のことを想い出していた」

「なんや 琵琶湖の時って?」

「あの時 みゅうみゅんはこんな胸やったかなーって 思ってたんやー カップ入れてたんやろー あの時は、今と、全然ちゃうヤン あん時、お前がおんぶって 被さってきた時 ふにゅって 背中で感じた」

「なっ なによー いゃーらしいなー」

「いゃらしいって お前から 被さってきたんやんかー」

「・・・ 人に言いふらすなよ! すみれと比べられるから 見栄はったんやー」

「あぁ 俺も 変態扱いされるん いゃーやからな 誰にも言わへんけどなー みゅうみゅんでも 見栄はるんやー そんなことでー そーいうのって 女の子やのー」

「う・・・ぅ 道弘 蹴とばされたいんかぁー あーそうや 道弘って 意外と 男らしいとこあるなって 改めて思った」

「なんやー いまさら・・ 特に、みゅうみゅんの前では 恰好つけんとなー ・・・惚れたかぁ?」

「道弘? 暑さで頭 いかれたかぁー? でも、あの時 もし 道弘が島留学に来てたら・・・わからんかった・・・カナ?」

「なんや? その島留学って!」

「ううん こっちの話や」
 
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