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おぢばにおかえり

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第七十七話 おみちの本その十一

「そうしてね」
「気をつけます」
「そうしてくれたらね」
 私としてもです。
「嬉しいから」
「じゃあそうさせてもらいます」
「そうしてね、あとね」
 私はさらに言いました。
「他の子にも言ってからね」
「ゴミを取ることですね」
「いきなりは驚かれるからね」
「そうですね、やっぱり」
「そうしてね、新一君ってね」 
 私が思うにです。
「いきなりなこと多いから」
「それは言われます」
「だtったら気をつけてね」
「はい、これからは」
「それに私なら取ってくれるけれど」
 それでです。
「嫌いな相手には絶対にしないわね」
「何があってもしないです」
「そうよね、新一君は」
 つくづく思いました。
「長池先輩にも」
「逆に靴の中に画鋲入れるとか」
「本当にやったらはったおすわよ」
 このことは本気で言いました。
「いいわね」
「先輩がそう言われるなら」
「それもう犯罪だから」
 傷害になります。
「だから嫌いな相手は徹底的に嫌う癖性分はね」
「なおしてですね」
「例え嫌いな相手でもよ」
「服にゴミが付いていたら取る様な」
「そうした気遣いをしたらね」
 私はお母さんに言われたことを新一君にお話しました、私が子供の頃に言われたことです。 
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