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夢幻水滸伝

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第三百十八話 もう一人の覇者を見てその五

「戦車はシャーマン、戦闘機はムスタング」
「そうしたものにですか」
「起きた世界で例えるとな」
「そうしたレベルにまで、ですね」
「上げたいわ」
「そうですか」
「それで空母の艦載機もな」
 こちらもというのだ。
「陸上でも使える様な、つまり陸上機と艦載機はな」
「同じ種類ですね」
「それで統一したい、この世界では軍隊は厳密に分けられてへん」 
 このこともだ、メルヴィルは話した。
「陸軍と水軍そして空軍はな」
「そうなんですよね」
 ホーソーンが応えた、星の者達は今水軍の港にいてそこから軍を見ているのだ。港には軍艦達が静かに停泊している。
「これが」
「そやからな」
「だからこそですね」
「ここはな」
 是非にというのだった。
「陸上機と艦載機はな」
「統一しますか」
「同じ種類の機体を量産するんや」
「それを行いますね」
「質のええもんを量産するとな」
「質が統一されますね」
「高いレベルでな、それに安く済む」
 生産コストもいうのだ。
「同じ種類のもんを多く造ったらな」
「それは自動車等も同じですね」
「一機や二機やなくてな」
「何千とですね」
「製造するとな」
「かえって安いですね」
「それに同じ機体ばかりやと整備や補給も楽や」 
 こちらもというのだ。
「そやからな」
「同じ機体をですね」
「量産してくで」
「陸上機も艦載機も統一して」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「用いるで」
「それでは」
「あと艦艇もな」
 今自分達が観ているものの話もした。
「勿論量産するけど大砲の口径は出来るだけな」
「統一しますか、こちらも」
 エミリーが応えた。
「そうしますか」
「そしてな」
「量産と整備をですね」
「しやすくするわ、大砲の製造も楽やし」
 こちらもというのだ。
「砲弾もな」
「楽ですね」
「銃かて銃弾の口径が同じやとな」
 それならというのだ。
「銃弾の互換も利くし」
「ええですね」
「そやからな」
「大砲の口径もですね」
「統一するわ、ただ戦艦とか重巡の口径は統一してもな」
 それでもというのだ。
「大きいもんにな」
「していきますね」
「そうしてくわ、戦艦の主砲は全て十六インチにして」
 この口径にしてというのだ。
「大きいもんにするで」
「それでは」
「一隻一隻が強いんやなくて」
 そうではなくというのだ。
「全体がな」
「強い様にですね」
「するんや」
「軍全体の戦力を考えて」
「そや、一隻一隻やなくて」 
 ホーソーンにさらに話した。 
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